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向かい風

今日はヘンリー・フォードさんの以下の言葉に出逢いました。
「すべてがあなたにとっての向かい風のように見えるとき、思い出して欲しい。飛行機は追い風ではなく、向かい風によって飛び立つのだという事を。」

…じーん。。🥺✨

そして、この言葉を読んだとき、見た事はないけど、とある場面がイメージされ、、とても励まされました。

遠ーい昔を思い出しました。
もう今は亡き祖母宅。居間には、祖母のお父さんの遺影が飾ってありました。

私が生まれる前には他界されてたので、会った事はないのですが、曽祖父はパイロットだったんだそうです。よく話だけは聞きました。

パイロットというと聞こえが良すぎると思うので、正確には、大昔の人なので、、プロペラ飛行機の操縦士だったそうで。

会ったことはないのですが、自分の一部であることは間違いなく、、そのご先祖様が離陸する時の緊張感みたいなイメージ映像、そしてまだほとんど誰も空から超えたことのない海を渡り、、、という遠い昔の出来事が、何故かこのフォードの言葉を見かけた時に、鮮明にイメージされ、1人とても感動してました。
(私自身は高いところが苦手なこともあり、今の飛行機にすらあまり乗らないのですが。。
そんな危ない職業してて、、、よく私生まれてこれたな、、、とも、改めて思いました。💧)

そうか、、、私も秋頃からの急な体調面などの大変さはあるけど、逆境を感じるような向かい風の中では、飛び立てるチャンスなのかもなぁと。
よくわからないDNAが騒ぎ、、フォードの言葉はとても響きました。✨よくまた思い出して励みにしてこうと考えてる夕方です。


🌱🌱🌱

あまりにヨガのこととかけ離れてるので、ひとつ話を膨らませてみようと思います。
向かい風=困難な状況=苦しい時のことかと思いますが。
私の学んできてるOM YOGAというヨガは、ヒンドゥー教由来のヨガ哲学というよりかは、、根本仏教の哲学を背景にしてまして、その根本仏教の考え方の中では、「世の中、苦しいことがデフォルト」という考え方をします。

「仏教」というと、宗教や信仰的なイメージがあり、
敬遠されそうにも思うし、私自身、宗教と信仰は大の苦手です。。
理由もあって、1995年3月の地下鉄サリン事件が発端です。事件の翌日だか2日後に、日比谷に行く用事があり、日比谷線に乗る予定でした。事件直後の当日は、まだ何があったかもわからず、とりあえず鉄道状態が大混乱してたことがあり、地下鉄ではなくJRの秋葉原駅あたりから行ったように覚えてます。その後、インパクトがあったので事件を自然とニュースでも追うようになり、教祖がメロンばかり食べてたと聞けば、あんな風になりたくないと、メロンを食べなくなるようになったり、、、非常に恐怖心が残りました。
「宗教は怖い。無宗教がいい。」と強く思ってから、無宗教を貫いてまして、これからもその心意気です。あくまで、暮らしに活かせる考え方だけと。

ただ、、、この根本仏教は、いわゆる宗教ではないなと学んでるうちに思うようになりました。
「鵜呑みにするな、何事も自分で確かめよ。」という考え方が根底にあり、そもそも当時のインドのカースト制に基づく信仰に反する考え方から生まれた哲学で。。そんな「ダイアモンドが、本当にダイアモンドであるかどうかは自分で確かめよ」という考え方を講座で学んでからは、日常の中で、学んできた考え方をたくさん咀嚼してきましたが、どれも頷けるものが多いなぁと感じていて、暮らしに活かせるひとつの知恵として考えてます。

その根本仏教ですが、ひとつに「四苦八苦」という考え方もあります。
この秋に、体調面に不調がでてから、一度は仕事も手放してしまい、八方塞がりに思えてしまい、どうしたもんかと落ち込んでもいました。
そんな中、OM YOGAの講座でのテキストを読み直してたら、「四苦八苦」の項目が目に止まりました。

四苦八苦とは、
「生・老・病・死」という人間が絶対に避けられない基本的な四つの苦しさに加えて、
もう四つ、、、人間が体験する苦しみをオプションで加えて八苦にしたもので、合わせて四苦八苦です。

オプションの方の四苦は、
・愛別離苦(あいべつりく)
→愛する者と別れなければならない苦しみ

・怨憎会苦(おんぞうえく)
→会いたくない人、嫌いな人にこの世で会ってしまう苦しみ

・求不得苦(ぐふとくく)
→欲しい物、願う物は手に入らない苦しみ

・五蘊盛苦(ごうんじょうく)
→自分の心や身体すら思い通りにならない苦しみ

の四つです。😅

いかがでしょう??💦

思い返してみるととても当てはまりますよね。。💦(てか、あまりに汎用的すぎてずるい…とも思ったことありますが。。でもすこく秀逸なカテゴライズ。。)

この四苦八苦についてを読み返してたところで、「降参」でした。根本仏教のイメージが変わりました。
世の中苦しみがデフォルトだなんて、、
と、暗いイメージが学んでく中でありました。
でも、実際に苦しさの渦中にいたら、四苦八苦の話を読んでて、「あ、これが通常で、みんなも同じように悩むことなのか。」と思えたら、なんだか気楽になりました。苦しい時に、そっと寄り添ってくれた優しい考え方でした。。暮らしてく中でのひとつの知恵にしていけたらいいなぁと「降参」しました。

ちなみに、仏教が「宗教化」したのは、この哲学を発見したブッダさんという人が亡くなり、悲しんだ弟子たちが、仏像作って崇拝したり、文字にまとめてみたり、、小乗や大乗という部派に分かれたり、世界各地に独自に変化をとげて広がっていき。。。そうやって、日本には大乗仏教という宗教になって届きさらに進化し日本の仏教文化として根付いてきた。。そんな経緯らしいのですが。

(インド発祥のカレーが、日本では姿形を変えて、ボンカレー?として確立してるような、、そんなけっこうな違いがあります。。😅)

「降参」と書いた理由も話してみると、、
『西遊記』というお話をご存知ですか?

話の中で、孫悟空という猿がお釈迦様と競う場面があります。

お釈迦様の手の平から抜けられるか?という知恵比べ?する場面があります。

孫悟空は、キントウンで遠くに飛んで、地球の果ての方まで飛んだような場所で、柱をみつけて、印つけて帰ってきたら、実はその柱はお釈迦様の指だった、、。悟空は、お釈迦様の手のひらから出られなかった。結果、頭に、輪っかをつけられて、ことあるごとに締め付けられることになる。。

そんな場面ですが、
何千年も未来人の私なはずなのに、昔の人の考え出した見つけた法則の中に、漏れなく居た。。
私も頭に輪っかをつけられた、、、そんな思いになりまして、、、「降参」でした。😂💦

話が飛びすぎましたが、、話戻すと、向かい風。。本当!確かに飛び立てる、成長するチャンスにも見えてきます。✈️

フォードの言葉に、、ほんと蛇足かもですが、
僭越ながら個人的な解釈を加えて補足すると、、世の中、四苦八苦を始め、苦しいのがデフォルトなもんなんで、、つまりは向かい風なことだらけ。。そう思うと、きっと飛躍するチャンスも沢山なのかなと。。💡

そう思うと、たまに吹いてくれるような追い風の時は、思い切り快適さを楽しめばいい、、、。とたまに追い風吹かないかなーとも楽しみにもなります!

いっぱい向かい風は存分に受けて、安全に飛び立っていきましょう。✊
と、いうことで、締めときます。😊