AKBが好きだった上司の話
ブラック企業にいた頃、上司がAKBのファンだった。
あっちゃんがセンターで神セブンと呼ばれてAKB総選挙が盛り上がっていた頃の話。
「僕は総選挙でこじはるに入れる為CDを1枚買った。」
参加してやったんだ!と凄いドヤ顔だった。
「たかみなはホント凄いよ。ドキュメンタリー見た?あ、見てないんだ?そっか。(謎マウント)あの年でみんなをまとめて『やる気が無いなら帰れよ!』って言うんだ。凄いよなぁ」とよくたかみなを誉めていた。
「付き合うならこじはるだけど結婚とは別だなぁ」とか「あっちゃんを越えられる人はいない」とか「若い女の子達が頑張って一位をとりたいと思う気持ちは凄いよ」とか調子の良い時はいつも言っていた。
たまに私とAKBを重ねて「ぬきさんもAKBのように 1番になりたいとかないの?若いんだからできるよ!頑張りな!」と励まされた。
私はブラック企業の下っぱで同僚もいない。
1番になる!というものがない。
AKBのように頑張る!というのも全然響かなかった。
上司とは帰りの電車が同じでたまに一緒に帰っていた。総選挙の日は「誰が何位なんだろう?」とソワソワして電車の中で「予想は一位は誰ですか?」と質問してあげると喜んでいた。
たまたま隣に立っていた人がAKB好きで「今何位まで発表されてて誰が何位で〜」と教えてくれて上司とやけに盛り上がっていた。
私は二駅で降りるのですぐ解散。
次の日「昨日あれから凄い話が盛り上がっていい人だった。AKBの輪はすごいよ。こうやって人と繋がっているんだなぁ」と言ってた。
「ぬきさんはAKBに興味なくても嵐が好きでしょ?そこから得るものは同じだよ」と訳の分からない事を言われてムッとした。
好きだからって何かを得たいと思ってないし、同じにしないで欲しい。この上司から学ぶものはないし強制しないで欲しい。