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今さら PENTAX Q10回帰

長いカメラ人生、ってほどはまり込んだワケではないので、カメラの知識や技術はほとんど向上せず、もっぱらオートフォーカスだよりの俺ではある。

このPENTAX Q10を購入したのは10年ちょい前だろうか?

いや、本当にお世話になりました。とにかく小さく軽量なので、毎週のように発生していた関東、関西方面への出張や、リフレッシュ休暇での旅行、ちょっとした散歩にも、こいつを持って出かけたもんだ。

ピンぼけしている居酒屋表現
いっそ風情のみの裏路地

その後、「やっぱこのサイズだと性能不足では?」などと自分の力量も顧みず横着に、CanonのEOSや、Nikonの変態的にでかいコンデジを入手し、Q10は乾燥剤を入れた棚に放り込んだ状態になっていた。で、気がつくと、後ろのモニタの四隅に黒い滲みのようなものが出るようになっていた。
まあ実際にデータ自体に問題があるわけでもないが、若干の残念感も出て、「お蔵カメラ決定」という感じで、手にすることもバッテリーに充電することもなくなっていた。

………そして幾星霜。

去年くらいから「重いカメラとか持ち歩きたくない病」が発病した。医者には診せてないが、たぶん重症である。比較的軽いEOSですら、である。
ここのところは、FUJIFILMのクソ(失礼)でかい一眼を持ち歩く娘からは、「どこが重いの?」と罵倒される点だ。
しかし娘よ、お父さんは、カメラに人生をかけているわけでも、小さな花を撮るのに10分以上そこに留まって、絞りがどーとかこーとかいじりまわす人種ではないのだよ。手軽に素早く、ちょっと良いスナップ写真が撮れれば、ワシの人生的には、それでOKなのだよ。

Q10と竹の物差し

てことで、最近、棚に眠っていたQ10を持ち出し、バッテリーを充電し、日時を合わせた。
うん、かわゆい。
このちょっと古い感じのたたずまい、小ささ、軽さ。俺が大きく勘違いしている可能性はあるが、数周回ってお洒落では?そりゃあ絵はEOSに叶うわけはないんだが、もう自分の人生におけるカメラのレベルを見切った俺には、Q10レベルで構わない(ここ、褒めてます)。

てなことで、最近の散歩カメラはQ10に回帰した。
冬になれば大きめのGジャンのポケットに放りこんで手ぶらで歩けるだろう。体力の落ちたオジサンには、それで十分だ。

後は、そうだなあ、モニタの黒ずみが気にはなる。で、ネットでQ10だのQ7、QS-1(ロゴの部分のデザインが、ちょい趣味ではないが)を検索しては、「うーん、この古いカメラにン万?うーん………」と、おかしな方向に悩みを展開させる今日このごろである。


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