見出し画像

敵わないよ、もう

一週間を戦い抜いた。

今週はいろんな山場があったのでそれを乗り越えてえらい……すごい……てんさい……

今日は友人と同じ職場だったので帰りながら愚痴を零したりした。愚痴を零せる友人、有難い……

夫に愚痴った時、同等の愚痴返しをされたり解決策を提案されると苛つくよね、という話で毎回盛り上がる。全然違うタイプの夫なのに、似たような愚痴が出て来るの不思議だな……

愚痴フラストレーション(?)がたまった二人の愚痴は止まらない。だいぶ職場から家まで長いのに、ずっと話題が途切れなかった。すごい。

そんな状態なのに子どもも育てているなんて考えられない。すごすぎる……話を聞きながら、やはり私には無理だな……となった。

私ならきっとキャパオーバーしてしまうし、そうなったら子どもを悲しませることにしかならない気がする、と零すと「孤独が一番そういうのを加速させる気がする」と彼女は言っていた。社交的で、人との繋がりを大事にしている彼女らしいなと思った。

私とは正反対。でも私は彼女のその部分に救われているんだろうなと思う。こういう愚痴の時間にだって私は救われているのだと思うし。

でも、どうしようもなく一人になりたいという時が私にはたくさんあって、その時間が足りなくなると私の頭の中は「うわー!!!」と叫び始める。一人でひたすら自分の好きな事だけをしていたい、となってトイレに籠る時間が長くなる。人との接触を避けるためならば場所が何であれ利用する。それぐらい嫌なのだ。

自分の好きなように人が反応してくれるのなら多分大丈夫だけど、もちろんそんなこと出来ない。どう反応してくるか分からない他者は私の世界の侵略者になり得るので出来るだけ遠ざけたい。

私にとって自分を守る方法はひたすら内に籠ることなのだが、彼女の場合は外と積極的に繋がることなのだ。

そんな私が愚痴を零せる相手はとても貴重なので本当に彼女には感謝している。人を遠ざけながらも彼女のような存在と時々繋がることで保てている部分もあるんだな、と話すたびに思う。

そして、彼女の「思わず内の部分を話させてしまうオーラ」に引き出されるがままに話してしまう。そういう雰囲気を出せる彼女の在り方に、いつも私は憧れている。何故そうなれなかったんだろうな、と劣等感に苛まれることだってある。私には無いものをたくさん持っているから。安心すると同時に、自分のなにも無さを思い知らされる。

「孤独が加速させる」と言った彼女の正しさが眩しい。その言葉がサクッと、たりない私の胸に刺さったことを彼女はきっと知らない。

「自分を削ってまで、人を愛せる自信がない」と思わず私は口にしてしまった。こういう、私が一体どこのだれなのかなんてことを知られていない所では書いても、絶対に生身の人には言えなかったことを。私は彼女を試したかったのかもしれない。

「考え過ぎちゃうと確かに決断できない事なのかもね」と彼女は自らの結婚から出産への早さをも含んだ答えを私に返してくれた。「まぁ、ご検討ください」という言葉とともに。なんかもう、自分の小ささをただただ見直す時間になってしまった。

二人の時間作れてるのも大事なのかもよ、なんて言葉まで頂いた。私の、このなにも生み出さない自分だけに目を向けた生き方への罪悪感が少しだけ和らいだ。本当にありがとうと言いたい。(言えなかった)

もうなんか、誕生日に何かあげようかな。私が唯一誕生日を覚えてる友人なので。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?