真実に迫る原動力は「信頼」
大学生から取材を受けました。この記事の 真実に迫る原動力は「信頼」という表題は、学生が自分たちの記事に付けたタイトルです。
取材したのは、東海大学の公認団体、東海ジャーナリズムプロジェクト(JPOT)に所属する1~2年生の学生たち。日本ジャーナリスト会議(JCJ)が主催するJCJ賞の贈賞式(去年10月10日)を彼らが取材し、後に冊子にまとめるという話は、事前に聞いていました。
大学生が取材、教授や記者OBが手助け
東海大学 文化社会学部広報メディア学科の羽生浩一教授が指導にあたり、JCJに所属する記者OBの6人がデスク役で手助け。さらに広告会社のOBが冊子のレイアウトを担当したそうです。受賞した5団体・個人の贈賞式でのスピーチと、それを聞いた学生記者の感想が記されています。
コロナ禍のキャンパスで追加取材を受ける
贈賞式が終わってしばらくして、学生から連絡がありました。追加で話を聞きたいということでした。リモートでも構いませんということでしたが、私はせっかくだから神奈川県平塚市にある東海大学湘南キャンパスを訪れることにしました。コロナでほとんど授業が行われていないというキャンパスの様子を見てみたかったからです。
取材にあたった1年生の学生は、入学して半年余りが経つのにまだ2~3回しかキャンパスに来たことがないと話していました。大学周辺のお店も閉まっているところが多く、影響の大きさを感じさせました。やはりキャンパスを訪れてよかったと実感しました。
追加取材の結果も、同じ冊子に掲載されています。
記者の仕事を伝えたい
ちょうど私は記者の仕事について記した新著「真実をつかむ」(角川新書・2月10日刊行)の執筆を進めていた時だったので、そこに書いていた内容も意識しながら話をしました。
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記者の仕事を志す学生に直接話す機会ができたのは幸いでした。伝えたかったのは、記者の仕事はつらさ以上に楽しさが大きいこと。一度築いた信頼関係は、大切にすれば永続すること。取材のコツは、常に相手の立場になって考えること。だから私は「取材は愛」と唱え、著書にも書いています。
何か伝わるものがあったとしたら、うれしいな。
なお、贈賞式で私が眼鏡をかけているのは、その日の朝、都内で日課のランニング中にコンタクトレンズを落として紛失したからです。私は裸眼だと視力が0点1もありません。
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