20190915_俳樂會ヘッダー

【告知】新年俳樂會の事前お知らせ

皆さまごきげんよう。年末も迫りまして、お正月の準備をしておりますと、慌ただしくも厳かな気持ちになってまいりますわね。

さて、早くも年明けのお話になってしまうのですけれども、新年になりましたら早速句会を催したく存じますわ。
そこでお題なのですけれども、そのうち一つだけは事前にお知らせしておかなければならないものを今回ご用意致しましたので、今のうちに予め発表しておきたく今回は筆を執っておりますわ。

ということで、年始めの句会のお題なのですけれども――、

〔初夢で一句〕

というものを今回お題の一つにしてみたく存じますわ。
これは季語の「初夢」とは異なりまして「初夢で見た景で一句詠んでみる」という試みとなります。つまり正月二日に初夢を見ましたら内容を覚えておきまして、その初夢の内容を元に作句をしてみるということになりますわ。

ですので、もし可能でしたら初夢の内容を手帳などに控えておいて頂けますと幸いですわ。

整理しますと、今回の〔初夢で一句〕というお題は次のようになりますわ。

1.起きたら初夢の内容を書いておきまして、その景を元に俳句にしてみる
2.明晰夢で夢の中で俳句が詠めそうな方は夢中句にも挑戦してみる
3.初夢が見れなかった方は、直近の夢で詠んでみる
4.夢を全く見ないという方は、夢に関する一句

ということで、新年はぜひ夢を覚書にして覚えておいて頂けましたらと存じますわ。初夢の内容を元に俳句を詠んで句会をしたらどうなるのか。皆様で是非試してみましょう。

――さて、ということで今回のお題なのですけれども、実はわたくし夢の中でたまに俳句の夢を見ることがありまして、かねてより「夢中句」というものに挑戦したみたかったのです。

もしくは「夢の中の不思議な景色」を多くの方と俳句で詠んでみたらどのような句が集まるのかということにまことに興味があるのです。

夢の中は現実と区別のつかない体験をすることもあれば、不思議な景色を見ることがありますわよね。それでは夢の中で見た景色を克明に写生した句は果たして写生句なのかしら。胡蝶の夢ではないですけれども、そんなことをぼんやりと考えておりました。

もちろんこれ以外にも後ほど兼題を発表したく存じますけれども、まずは〔初夢で一句〕というお題をお正月になる前に告知させていただきました。

句会の詳細や募集開始につきましてはまた後ほど告知させていただきますので、よろしくお願い申し上げますわね。

それではごきげんよろしゅう。
皆様今宵も良い夢を――。           芙蓉セツ子

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芙蓉セツ子
平素よりご支援頂きまして誠にありがとう存じます。賜りましたご支援は今後の文芸活動に活用させて頂きたく存じます。