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連歌会を催してみました
皆さまごきげんよう。
暖かい日が続いたと思えばまた冬のような気候に戻ったりと、春らしい三寒四温の中を徐々に歩んでおりますけれども如何お過ごしでしょうか。
さて、昨日ふと思い立ちまして連歌会というものを催してみましたわ。
連歌というのは集まった方々と上の句と下の句を次々に繋げて参りまして、それを楽しむものなのですけれども、実際にやってみましたら存外難しゅうございました。
今回は細かな制約を設けずに行ってみたのですけれども、実際には様々な決まり事や制限の中で行うそうですから、昔の連歌師の方は凄いですわね。
今回は18句で一纏めとする「半歌仙」を作ってみたのですけれども、
機会がありましたら、是非また催してみたいですわ。
2月29日 芙蓉連歌会【半歌仙】
発句 梅が香の微かに雀の毛玉かな 雪子
脇句 逃げる二月と別れを惜しみ 村蛙
三句 常磐津の皷のごとき春の風 雪
四句 君の帰りを聴き洩らすかも わとし
五句 凍蝶の瞼くすぐる三日月夜 雪
六句 太平楽も春邯鄲か 吉風
七句 人影の無き往来や冬木立 雪
八句 雀の玉のひらくころまで わ
九句 鶯のこえに向けたる草履かな 村
十句 音は聞こえど花はくゆれど わ
十一 華やかや靴散らしたる雛の客 雪
十二 よいの熱りのさめやらぬまま 村
十三 春暁や路面電車のあくび声 雪
十四 雀の玉のひらくころまで わ
十五 唇を置き去る銀座の柳かな 雪
十六 冴ゆるみどりの香りさやかに 村
十七 玉の緒をほどいて忙し親雀 わ
挙句 食む実の結ぶ駒返る草 雪
ご参加、ご観覧いただきました皆さま、誠にありがとう存じました。
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