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山茶花の垣根隔つる琴の音

皆さまごきげんよう。今年も早いもので立冬を迎えまして、気がつけばお昼でも肌寒さを感じられるようになりましたわね。

七十二候で立冬の初候は「つばきはじめてひらく」と申すのですけれども、なぜこの時期に「椿」なのかしらと思いましたら、漢字では「山茶始開」と書いて山茶花のことだそうですわ。最初は知らずに騙されてしまいました。

ちなみに「椿」は花が丸ごとぽとりと落ちまして「山茶花」は花びらがヒラヒラと舞い散るという見分け方があるそうでしてよ。

俳句でも「落椿」という季語はありますけれども「山茶花が落ちる」とは表現しませんので、そのような部分からも細かな違いが感ぜられますわね。

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芙蓉セツ子
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