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草まつりのこと

はじまるまで
スタッフであるわたしも
何が起こるのかわからなかった。

その場その時に居合わせたメンバーで
生まれてくるものを楽しむこと。
出てきたものが
でてくるべきものであったと腹をくくること。
すべて創作だと思ってのぞんだ日。

わたしは、
わかりにくいけど確かに存在するもの
まだ言葉になる前のもの
枠に収まりきらずに
切り捨てられがちなもの
そういうものこそを大切にしたいと
思っている。

そこに潜む
可能性を追いかけて
びっくりトキメク人生を
送りたい。

あたりまえの枠から
抜け落ちてしまうものにこそ
光をあてたい。

それができますように。。

というのが
祈りのように
いつもわたしの中に
流れている。

そんなわたしの個人的で
言葉で説明しにくい感覚は
他人と共有するなんて
なかなかできないものと思っていた。

でも、
草まつりは、
その絶妙な感覚を
共有できる仲間たちと会えて
一緒にそれを大切にできたと感じられた
奇跡の時間だった。

(現実的には、いろんな方にご負担かけたり
戸惑わせてしまったところもあったかもしれないけれど)

あんなにイキモノのようなイベントは
どこにもないのではないかと思う。

美味しいコーヒーやパンやお菓子
新鮮で愛のこもったたんかんたちが並ぶ
くつろげるお部屋があって
草を摘みにお散歩に出て
草カリーをつくって
子どもたちは草神さまの神殿造りに夢中になって
カレーに歌を捧げて
葉っぱのお皿の草カリーをみんなで手で食べて
身体丸ごと自由でいい時間を過ごして
グランドにはしゃぼん玉が踊っていて
草と人について語り合って
そこから動きや音を紡いで
即興で舞台ができあがって
草神殿の子どもたちとも一緒に裸足で踊って
太鼓と舞いの儀式があって
濃厚ないちにちが終わりました。

あの時のあのメンバーで
創り出した奇跡の時間。

草まつりの日はずっと
身体まるごとふわふわしていて。
終わったら糸がプツンと切れて
帰りの車の中で
涙がとまらなかった。

人生はミラクルだ。

かみさま
わたし
こっちの道であっているよね。

*ふやよみ あおきさとみ*

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