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人生の使い方~やりたいことをやる勇気~


おはようございます。
ふみでした。

小倉智昭さんの訃報と話題になっていたコラムを目にし、
いつか書こうと思っていたお話を少し。

”若いうちにやれることがあったらやったほうがいい。老後にやろうと思っていても、老後になるとできないことがあまりにも多すぎる”

小倉智昭さん 2024年3月30日 日経新聞 コラム「向き合う」より

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私は現在、オーストラリアの大学院で金融学修士を専攻している者です。

2023年から渡豪を果たしたのですが、
それ以前は日本で銀行員として7年勤務してました。

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自己紹介記事

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仕事を辞めて海外留学へ発つことを周囲に伝えた時、
「すごい勇気あるね」
「度胸がすごい」
などとよく言われてました。

地方から東京に出てきて、あのストレスフルな新卒就職活動の波を乗り越え、新卒時から勤めた会社。

地方大の田舎者が、家族や親戚に支えながら勝ち取った内定。

それなりに大きい会社でもあったし、給与も悪くない。

いくら前々から計画をしていたとは言え、辞めることに躊躇がなかったと言うと嘘になります。

この歳になってからの海外留学は、
これまでキャリアを捨て、
貯蓄を全て学費と生活費に投げ入れ、
一定の人間関係も遠のいてしまう、
相当な背水の陣。

長い間、コツコツと留学準備をしながらも、相当悩みました。

そんな葛藤を繰り返しながらも、
”一歩を踏み出そう、やりたいことをやろう”
そう思えたのは、
自分の老後を想像する機会が多かったからだと思います。

特に心に残っている出来事が2つ。

”退職富裕層”営業での出会い

入社後最初の1年半は、個人客向けの営業をしていました。
主な顧客層は退職富裕層。

余裕資金の運用を中心に、保険の見直しや資産の相続計画、住まい(不動産)の見直し等、幅広く人生のファイナンシャルプランについてお客さまと一緒に考える機会をいただきました。

そこには、尊敬すべき人生の先輩方が多くいました。
世代的にも人生を仕事に費やしてきたような方々です。

会話を重ねる中で、こんなぼやきを聞くことがありました。

お金はあるけど、もう旅行にいく元気もないし、使い道もない。
増やす必要もないし、あとは子供や孫にいかに残すかだよ(笑)

もちろん子供や孫のために残すことも素晴らしいです。

現在資産に余裕があり、そんなぼやきがでてくるのも、そこまで頑張って働いて、資産を蓄えてきたからこそです。
当たり前にできることでありません。

ただ、これまで努力をして蓄えたその資産たちを、
もっと自身のために使うことができないのは、少しもったいないなと感じてしまいました。


祖父の言葉

私も祖父も同様です。

私が10歳くらいの頃に亡くなってしまったのですが、
同じように仕事人間で、ほとんど家にいなかったと聞いています。

私の記憶の中でも、
退職後は別の会社の非常勤役員を務め、常に活発に動いており、マナーに厳しく、毎日の記録を手帳に残しているようなマメな祖父でした。

そんな祖父も、病に伏せたときに、こんなことを漏らしていました。

健康は宝だ。ずっと頑張ってこれたのは、健康のおかげ。
退職の後は、妻をもっと旅行に連れていきたかったけど、
それもできなかった。

祖父は既に退職をして時間とお金はあったものの、
実はもうその頃には、奥さん(祖母)は若年性アルツハイマー型認知症に罹患しており、自由に旅行ができない状態でした。

時間と体力を仕事に全投下し、
自分の時間や家族との時間を先送りにしてしまった結果です。

決して家庭をないがしろにしていた祖父ではないですが、
きっともっと家族と、奥さんとやりたいことがあっただろうなと思います。

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人生の使い方

私もたった7年といえど、大きな企業で身を粉にしてきたので、
退職までそのように働いてきた方々には、尊敬の念が強いです。

そうやって社会を支え、家族を守ってきたのです。

でも、彼ら自身がもっと報われてもよいのではないか、
という気持ちも同時に強くなっておりました。

だからこそ、私は、
自分がやりたいことに、前向きに飛び出す勇気をもらったと思っています。

今の道が正解だったかはわかりません。

しかし、

自分のやりたいことへ踏み出せたこと、

その結果として得られた、

あのままでは出会えなかったであろう人々の出会いや経験、

これは既に誇りに思っています。

人生の最期を迎える時に、

あぁ、いい選択をしてきたな、

と思えるよう、今できることを一生懸命にやりたいと思います。

おしまい。


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別記事を書く予定でしたが、とあるNote作家さんの記事と、
小倉さんのコラムとの再会で、急遽この記事を書くに至りました。

いつもエネルギーをもらっているNote作家さんです。

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本日もありがとうございました!




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