弁証法的行動療法まとめ①〜マインドフルネス〜

 弁証法的行動療法は私が境界性パーソナリティ障害を発症してから克服に一番効果があると感じた民間療法だ。弁証法的行動療法について私は何度もブログにまとめようとしたし、勧める形で紹介したかった。だけれども、私はまだ治療中の身でそういう形をでまとめたくなる時はたいてい軽躁で、勧めておきながら調子を崩す結果になるのだ。だから私はあくまで自身のまとめとして書こうと思う。読んでくれている方はふーんと流し見をしても、参考になる部分だけ実践しても何をしても自由だ。

①マインドフルネス

 マインドフルネスは弁証法的行動療法において最も重要だ。マインドフルネス以外の項は思考や言動、生活の工夫みたいなもので、マインドフルネスを行えないと根本的に良くならない。だけれども、このマインドフルネスというものが一番難しい。私が5年程かけて分かりやすく言えるようになったことは五感をフルに使って今現在取り組んでいる物事に集中する・楽しむという感覚だ。マインドフルネスといえば瞑想のイメージがあるが、別に無に集中しなくてもいいのだ。美味しいパフェを五感をフルに使って、ゆっくり観察して甘い香りを嗅いで美味しさを舌で堪能しながら食べる。そういうことでいい。視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚を意識して全集中する。花を観察するとか、お香を焚くとか、音楽を聴くことだとか、色々な娯楽に適応出来る。もちろん瞑想のような無に集中する方が楽ならそれでも構わない。だけれども、瞑想も呼吸、重力辺りを意識するので結局は動かないまま五感を使っている状態だと私は解釈する。マインドフルネスで一番重要なことは精神が今現在にあることだ。病んでいる人間というのは精神が未来に飛んでこの先の心配をしたり、また過去に飛んで嫌なことを思い出したり、そういう状態で娯楽をやってしまっていることがよくある。きっと娯楽による精神の回復度は落ちるか、意味がなくなるだろう。弁証法的行動療法はコーピング(ストレスへの対処)を患者に提案してくることが多いのだが、マインドフルネスな状態で行わなければいけない。そして意外とこのマインドフルネスな感覚を掴むのは難しいので、他の項と交互に行って徹底的に身につけることを推奨されているのだ。

 ここでやってはいけないことがある。無いものを意識することだ。例えばモコモコの羊を想像する。自分はそのモコモコの毛に触れている。その感覚を想像する。これはマインドフルネスと真逆な状態なのではないかと思う。意識を集中させるものは存在していなければならない。私はこれで少し悪化した。

 以上が弁証法的行動療法の基礎になるマインドフルネスのまとめになる。マインドフルネス(瞑想)の色々なやり方は本に書いてあるので気になる方は手にとってみてほしい。境界性パーソナリティの克服法としてやたらパートナーの支えを重視する人がいるが、理想的なパートナーを探すことは悪化の一因になると思うので、一人で出来る弁証法的行動療法をやっておいた方がいいと思う。パートナーだっていついなくなるかわからないし。

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