初笑い

毎年恒例の、正月初席「吉例落語協会顔見世特別講演」新春爆笑特別興行に行ってきた。初笑いだ。正月寄せは顔見世興行でもあるので、たくさんの演者さんが出る。それぞれ五分弱の出番で入れ代わり立ち代わり。正月寄せならではの時間がない状態(笑)。

曲独楽、音曲漫才、漫才、講談、粋曲、ものまね、壽獅子(獅子舞)、ものまね、紙切りはいずれも楽しくテンポよく笑わせてもらった。

落語のほうも時間が無いので五分弱で済むものをということでマクラだけだったり、恵比寿様と大黒様のものまねがあって、主任の柳家三三師匠のほかは柳家小三治師匠は別で、時間関係なくのんびりと(笑)。お茶をすすりながら一息をついてマクラにつづいて小言念仏。

お念仏を唱える亭主が、唱えながら仏壇内の蜘蛛の巣や赤ん坊のこと、掃除の仕方などを小言をいうはなしで、亭主の小言の言い方がすごくいい。楽しい。小三治師匠の十八番でもあるようで、初席ではコレか初天神がお決まり。

江戸家小猫のイノシシと鶯のめでたい鳴きマネのあとは、一番好きな柳家喬太郎師匠の茶代。喬太郎師匠は本当に楽しくて、正月寄席ではない場で、たっぷり聞きたい。

鮮やかにハサミを入れて客席からのリクエストに応じる紙切りを堪能したら、トリの柳家三三師匠の「元犬」。シロという名の白犬がヒトになる話で、ファンタジー(笑)

バタバタと、でも予定通りに終わり、帰路につく。帰りも電車は空いていた。海外からの観光客のほうが多くて驚いた、乗った車両の殆どがそういった方たちばかりで、海外に来たんだっけ?とうっかり勘違いしそうなほど。酒と汗臭さと香水(整髪料)のニオイが混じった、なかなかにカオスな電車に揺られ、眠くなるのを我慢。ギリギリで路線バスが終わっていたのでのんびりと徒歩で帰る。コンビニで大学芋ソフトクリームを買って無事に帰宅。

疲れたけれど、元旦は毎年義実家でおせちをいただくことになっていて、今年も食事の支度をすることなく過ごせ(笑)、電車はほとんど座れていたし混んでもいなかったし、元旦から電車を動かしてくれている駅員さんに感謝。楽しい思いもできてありがたい一日だった。

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