養生園の日々　２日目　～朝～

ほっこりかわいいお部屋で目覚める朝。
養生園での２日目がスタートした。
新棟に泊まる際「登園は木創りの建物のため、大変音が響きやすい構造です」そういった注意事項が記されていたけれど、確かにその通りで。廊下の音、どこかの部屋の誰かの話し声、ドライヤーの音、などなど、確かによく響いた。私は音に敏感で静かな環境を好むので、覚悟はしていたものの、すこし気にはなった。
ひとりで集中して物書きをしようかな、と思っていたけれど、そういった目的であるなら、養生園は少し違うかもしれない。私自身はビジネスホテルなどの部屋の方が完全に隔離されていて集中できるかも、と思ったりもした。だけれどわたしは今、養生園にいる。当初の目的「ひとりきりでゆっくりゆったり過ごして先のことを考える」は、２日目にして横に置いておくことにした。わたしは穂高養生園に来たのだから、養生園を、思いっきりたのしむ！

さすがに昨日到着してすぐ、長時間電車に揺られる→お腹痛い→セラピー→初対面の方たちとお話したりで終始どぎまぎしっぱなし→ライブ→寝る、と怒涛の一日を過ごしたため、朝早く起きるのは辛かった。
だけど、ベッドの近くに窓があり、朝のさわやかな光を浴びながら起きるってとても気持ちのいいもの。さらに、起きてすぐ扉を開けたらベランダのむこうに緑が広がっている。朝一番にこの景色が見れるなんて。