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否 定 か ら 入 る 母 の 話 。

ようやくゆっくりとnoteを書ける朝。
ここ数日は、突然アパートの隣に癖ありおばちゃんが引っ越してきて、怒鳴ってきたり夜うるさかったり部屋の前に引っ越しの荷物が山積みで共有部が激汚かったり、いろいろありすぎて心が大変でゆっくり休めなかった。
またこの件もゆっくり書きたい。

そんな中、親のことで心が過去に戻り悲しい気持ちになる瞬間があったので、その事をここに記録しておこうと思う。

きっかけは、アパートの隣のおばちゃん。
二か月くらい実家に帰ってないので、近況を連絡しようと母に電話をした。
その日はアパートの隣のおばちゃんが深夜から早朝にかけて立てる音であまり眠れておらず(一睡もできない日があった)天気も曇りで心は沈みがちだった。

主に隣のおばちゃんのマナーの悪さについて話をしたのだけど、母に話したら「引っ越してきたばっかりなんやろ?」と返された。母の意見は「引っ越してきたばかりで年配の方だから荷物が入口の外にたくさん置いてあるのはしょうがない。1週間様子を見てみたら?」なので「夜通し音がするのもしょうがない」。私はタバコポイ捨てのマナーの悪さの話もしたし、少し話をしただけで「塩でお清めするから塩もらってもいい?」と急に図々しい感じの事を言われ面食らった事も話した。これだけでも十分感じ悪いって伝わったと思ってたのに、共感はナシでまず否定。
だから私、母に相談事するのが嫌なんだなあ、と、あらためて思った。いつも否定から入るから。
もう4,5年前になるかもだけど、派遣の受付事務の仕事を急に休み、そのまま辞めた事があった。その理由は警備員の社員の男の人でモラハラ気味な人がいたから。その事を話しても、まず、怪訝な表情。話しても、やっぱり100%共感は無かった。心配してくれる感じもあまりない。
そういう対応をされる度に、なんだか自分の事を信用されてないような気持ちになった。親ってさ、いつでも子供の味方じゃないの?親だけは最低限信用して親身になってくれてもいいじゃん。なんでいつも否定から入るの?
だから私はイザって時に自分の意見に自信が持てない事が多いんだな、と思ったりした。
大人になってから気づいたけど、私は小さい頃、子供時代からずっと、親にそういう対応をされてきたんだ。それが積もり積もって今の自分が形成されてる。共感や寄り添いがないまま育つと、いつもなんだか不安だし、依存傾向になるんだよ。いつでも愛が欲しいみたいな感じになって。安心感が常にないというか。人間不信にもなるだろうし。

アパートの隣のおばちゃんの事を話した事をきっかけに、次々と過去の事を思い出す事になった。
小学生くらいの頃だったかな。祭りの時に幼馴染の同級生の子に浴衣を引っ張られた際に脇のところが破れた。私のお気に入りの浴衣だったのでショックで悲しかった。幼馴染の子から心のこもった謝罪はなく、私は泣いた。その際も母はどちらかというと幼馴染の子の方に寄り添ったのだ。「しょうがない」って感じだったと思う。代わりの浴衣を買ってもらったけど、お気に入りの柄ではなかった。私がして欲しかった事は、幼馴染の子を叱って欲しかったんだ。叱るまでいかなくても、その子が引っ張ったから浴衣がやぶれたんです、ちゃんと謝ってもらえますか、とか言って欲しかったんだ。
でもうちの母は周りをとても気にするタイプで、意見を言うより波風を立てない方を大事にする。いつもいつもそう。だから、母の意見というのがいつもよく分からないんだよね。
だから昔から、母と父vs私みたいな構図にもよくなり、母はいつも父側につくので、私が毎回我慢するハメになってた。

恋愛を始めた時も、楽し気に聞いてくれたらいいのに、なんかいつも不安そうだったり、なんとなくじめっとした感じでしか話を聞いてくれなかった。そのベースに「信用されてなさ」を感じて、とても嫌だった。
もっと楽し気に聞いてくれたらいいのに。これってなんなんだろう。
だからあんまり母には「いろんな事を話したい」という気持ちになんないんだよね。それを母はいまだに分かっていないと思う。
母には「ご飯食べたらすぐ応接間に行く」と私と妹の事を言われた。もっと留まって話などをしたいのか分からないけど、聞く側がそんなだから私も妹もさっさと応接間に行ったんだろう。その頃の自分の気持ちは今となっては分からないけどそう推測する。

もっと「愛されてるなあ」「親がいつも共感してくれるから安心だ」って思いながら子供時代を過ごせていたら、今の現実も変わっていたんだろうなと思った。悲しかった。TVとかで子供が好きで大事にしている芸能人の人の話を聞くといつもうらやましいなと思ったりする。
もっとちゃんと愛されたかった。

今、写真家の中川正子さんの「みずのした」というエッセイを読んでいるのだけど、正子さんは親からとても愛されていて安心感を得ていたといった事を書かれていた。ほんとうにうらやましい。
私が京都でブラジル太鼓を叩いている時に出会ったMちゃんも、お母さんが優しくてとても愛されていた話をしてくれた。Mちゃんのお母さんはとてもかわいい人なんだなと思えるエピソードを色々聞いた。そのベースがあってこその、なんでも出来て仲間も友達もいっぱいいて特技もいっぱいあってのMちゃんなんだなと思ったり。

私はもう、過去を変える事は出来ないので、ここから立ち上がって始めて行くしかない。こういったことを癒す、とか、スピリチュアルや心理学で聞くけど、癒せるって正直思えないんだよね。スッと抜けるように楽になったりってほんとにあるんだろうか。これを抱えたまま人生を送る、と考える方が現実的。

隣のおばちゃんの件、私はまず「そうなん?えらい人が隣にきたなあ!」とか「塩くれとか迷惑やな!」とか「荷物のことも言っていいと思うよ。そんな汚いと気になるしなあ」とか、共感をたくさんして欲しかったんだよね。でも、残念ならがそれは一切なかったんだ。ほんっとうに悲しかった。
夜に眠れない日が2日続いたら眠すぎて居眠り運転して事故るかもしれない。娘がそうなってもいいんかい!夜の音をしょうがないと言うより、夜眠れない事をもっと心配して欲しいと思った。

とはいえ、別の記事にまた書こうと思うけど、私が不動産にいち早く荷物の事や夜の物音で眠れない事を伝えて隣のおばちゃんに不動産から伝えてもらうという動きを取ったら、おばちゃんから直接イチャモンをつけられるという出来事に発展してしまった。
たしかに親の言う通り、一週間様子を見ても良かったのかもしれない。でも、私が不動産に伝えたら荷物はとりあえずあるものの綺麗に整頓されたりすぐ引っ越し屋さんが持ってってくれる運びになったようなので、現実は変えれたのかもしれないけど。

ただ、この件で実際自分がやりたいように動いたことで、ああ、こうするとこういう結果になるんだ。という事がよくよく分かり、身に染みた。なので、今後こういった事があった時は「一週間は様子を見てみよう」という考えで、すぐ動かずに待つと思う。やりたいようにやらずに今回母の意見通りに動いていたらもっと先に失敗してたかもしれないので、良い経験になったと思う。

今回の出来事は、自分にいろいろと教えてくれた。消化しきれないでいる親への気持ち、あと、他人に厳しい自分の性格。人に厳しい=自分にも厳しい、と思うんだよね。それが生きづらさにも繋がってる気がする。
なぜこんなに厳しくなるんだろう。
隣のおばちゃんが決められた駐車場の枠に停めていないのも気になる。不動産に注意して欲しい。でもこれによって自分に害が及んでいるかというと、それはあまりない。決められた枠(自分の車に近い場所)におばちゃんが停めてたら鉢合わせ率が高くなりそうだし、車をぶつけられる可能性もあるから、遠い方がいい。
入口にある荷物も、景観は悪いし見ていて気持ちの良いものではないし、不衛生や不用心などいろいろ思うところはけれど自分に害があるかというと大きな害はない。だけど私は「早くなおしてほしい」と自分のルール通りに動いて欲しいという想いが強い。

自分が厳しくされてきたから?というのもあるのかな。でもめちゃくちゃ厳しかった訳じゃない。変な事すると(PCの操作を急いでPCの動作が悪くなったり)父に必要以上に怒られたりはしてたけど。あ、それが原因?
ちょっとここは深堀りしておきたいなという気持ち。

そんなこんなで、今回の出来事は記録しておきたかったので書いてみた。
けっこう自分にとって重要な感情だと思うんだよね。いろいろな事にこれが影響してるようにも思う。

「もっと自分の事を理解して欲しい」
「共感して欲しい」
「心配して欲しい」
「寄り添って欲しい」

そんな想いが出てきた。
これってパートナーに対してもちょこちょこ思うような気がする。
職場でもたまに出てくる。

また、じっくりゆっくり、深堀りしてみたい。



こちらの記事を書いたあと、
「寂しかったよね」「寄り添って欲しかったよね」
と、あの頃のわたしに今の自分が寄り添う、というのが癒しになるのかなと思ったりした。
私は自己否定が強いのだけど、自分で自分を否定して苦しくなる事もあるんだよね。だから「今回取った行動はよく考えてした行動だから間違ってないよ」とか自分に自分が共感してあげる事も大事かなと思った。
無意識にきっと自分を否定してしまってるんだよね。癖で。
そもそも眠れてなくて心身ともに疲れてたのでそういう行動を取らないって事が出来なかったんだ。母は一睡も眠れてないとメンタル的にどうなるかとかそういうの分からなかったんだと思う。一人暮らしの経験もないし。




タイトル画には、みずたまさんのイラストをお借りしました。
いまの気持ちにシンクロするような絵を選ばせて頂きました。
すこし、泣いているような感じもして。

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