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創作

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#眠れない夜に

彼方に光る(詩)

差し込む光はトワイライト 秘密の時間を彩る道 惑星の軌道を通りすぎて 天涯孤独の言葉紡ぐ この夕暮れを見ていますか いつまでも祈ってる 君の人生に幸あらんことを もし無理に笑うなら いつか眺めた空思い出して 支える飾りのアンドロイド 自分の役目を測りかねて 消えていく私はガラスのブーケ 何度も言葉を重ねたって まだこの愛を知っていますか そう ずっと忘れてた 近くにいると見えなくなるもの 遠ざかれば見えるのに きっと瞬く間に流れていく 幸せだった それで良かった

「夜の雫」+「夜に残る」(連作詩)

以前掲載した詩と関連しているので二つとも載せます。今回の「夜の雫」は編集前のオリジナル版です。新しく出す作品は下の「夜に残る」の方です。ちなみに「夜の雫」は女性視点で、「夜に残る」は男性視点となっています。よろしくお願いします。 編集版はこちらです。 「夜の雫」夕日が差し込む教室 またあなたはうつむくの 私の発した何のとりとめもない言葉から 驚くほど鮮やかな色を見せたりするの 青空を背景に快活に笑う君が好きだったと どうしてもう過去形の告白をしたりするの 私が見ていた景

夜の雫(詩)

夕日が差し込む教室 またあなたはうつむくの 私の発した何のとりとめもない言葉から 驚くほど鮮やかな色を見せたりするの 青空を背景に快活に笑う君が好きだったと どうしてもう過去形の告白をしたりするの 私が見ていた景色が間違いだというように 重なる視線 今日も結局そらされる真実 ペットボトルのミネラルウォーター 全部飲み下してもう帰ろうと言うの そんなあなたの聡明な眼差しなら 私が持っている邪な思いなんて きっと見透かされているんだろうと 掠れた声でバッグを肩にかけて 下