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星より密かに
金曜日だ
お仕事の日だ
昼は普通に働いて
実家から帰ってきて
猫、私のことが大好きなねこを
実家に置いてきて、寂しいな
ごめんねという気持ち
夜はスナックのバイト
今日は、まだ1ヶ月経ってないけど
それなりに慣れてきて
だからすごく不慣れな感じだった
何を話したらいいかもわからなくて
変なこと言ってないかな、心配
初めてのお客さんに
仕事できないね、なんて言われて
実際そうだから
もう初心者とか言ってられないから
甘えてられないから仕方なくて
ただ
この人が上司じゃなくてあーよかったと
思ったりはした。
なんだか難しい日だった。
私なりのがんばり、そんなのは当たり前だった。
評価されるためにやってる訳じゃないけど
違うけど
どうだろうね。評価。
喜んで欲しい、求められたい、望まれたい
それは無視できない大きな気持ちなんだよね。
今日に限って、帰り道
好きな人から電話はなかった
一人で風の音と
自分の歩くヒールの音を聞いて帰った。
お客さんに貰った洋梨を手に持って
無言で歩いて帰った。
結構悲しかった。
帰ってきたらLINEの返事だけ来てた。
そうか、もう心配ないんだ。
帰り道が心配で
電話をかけてきてくれるフェーズは
終わってしまったんだなぁ。
そりゃ、当たり前じゃないよなぁ。
当たり前じゃないけど、当たり前なら良かったのに。
悲しかった。寂しかった。
涙が滲むのに、零れることは無かった。
私は、いろんなこと
終わる覚悟ってあるんだろうか
あの人との関係も、スナックも、仕事も、人生も
いつ終わってもいいと
本当に言えるのかな。
わからないけど今夜は
いろんなこと投げ出したいと思った。
選び続けてるのに選ばれないこと
気付いてたけどこんなに刺さる夜が来るんだ
あんた一人でやってくんだよ
間違いを正解だと無理やり丸しながらね
そうでしか生きられない
それしかわからない
生きるしかない
そうまでして生きる必要あるの?
そう思うけど、終わらせることなんかできないね
自分の醜悪さに息が詰まる