ギター 万年筆 寺西化学工業
今回は、寺西化学工業から発売されているギター万年筆を紹介します。
2022年8月8日発売と公表されてからずっと気になっていましたが、やっとお迎えすることができました。
本当は実際に見てから購入したかったのですが、近隣の文具店には取り扱いがありませんでした。実物を見ないで買うのは不安でしたが悩んだ末に購入しました。
ブラック、レッド、グリーン、パープルの4色があり、私はグリーンを選びました。
文章が長くなってしまったので、ポイントだけ知りたい方は見出しからまとめの項目に飛ぶと時短になります。
ギター万年筆を買うと付いてくるもの
外箱
ギター万年筆は黒い箱に入っています。思いの外しっかりと頑丈な箱です。レザー風の加工がしてあります。中央に刻印された銀色のロゴが相まってリッチな雰囲気です。
箱は横にスライドして開けます。税込2750円で買える万年筆のパッケージにしては高級感があります。
コンバーター
ギター万年筆にはカートリッジインクは付属していません。その代わりにコンバーターが付属しています。
低価格帯の万年筆にはコンバーターが付属していないものが多いため、買ってすぐに好きなインクを入れられるのは嬉しいです。
寺西化学工業ではハイカラインキという万年筆インクを発売しています。様々な色がラインナップしているので、万年筆と合わせて購入するのも楽しいと思います。
ギター万年筆の見た目
お洒落なデザイン
値段の割に高級感のある上品なデザインの万年筆だと思います。
先ほども書きましたがギター万年筆はコンバーター付で2750円です。通常コンバーターは400円から1000円程です。仮にコンバーターの価値が700円だとすると、ギター万年筆は単体で2050円ということになります。
2000円程度で買える万年筆にしてはかなり洒落ています。そもそも2000円前後で購入できる金属製の万年筆自体が珍しいです。
外で使用してもオモチャ感がなく、スマートに使えるデザインだと思います。
コンパクトな大きさ
ギター万年筆は思っていたよりもコンパクトでした。
低価格帯万年筆の中でもメジャーなカクノと比べてみます。
カクノはキャップを付けているときは全長約13cm、ギター万年筆は全長約13.5cmです。ギター万年筆の方が少し長いです。
文字を書く際にキャップポストすると、カクノは全長約15.5cm、ギター万年筆は約15cmです。カクノの方が少し長くなります。
ちなみにキャップポストせずに使用するとギター万年筆は全長約12cmになります。とても短いです。
艶消しボディ
ボディは金属製で、全体的に艶消し加工がしてあります。天冠やクリップなどの銀色の部分はツヤツヤです。
商品画像を見た時は、艶消し加工がしてあるので少しサラサラとしたすりガラスのような触り心地を想像していました。既存の万年筆で言うとプラチナ万年筆のプロシオンのような触り心地だと予想していました。
しかし実際に触ってみると、かなりツルツルとしています。個人的にはサラサラしている方が好みなので少し残念でした。
ギターの刻印
天冠にはギターの刻印が入っています。低価格帯の万年筆でこのような細かな加工がしてあるのは珍しいです。
ペン先にもギターの刻印が彫られています。
ギター万年筆の使用感
キャップがカチッと閉まる
ギター万年筆はキャップをはめるときが気持ちいいです。マグネット式の留め具を閉じるときのような、力強い手ごたえと音がします。
しっかりとキャップが閉まっていることがわかるので持ち運びの際でも安心です。
カチッと音がなるのが楽しくて何度もキャップを開け閉めしたくなります。
ずっしり重い
キャップポストした状態での重さを量ってみました。
ギター万年筆はカクノ2本分よりも重いです。また、金属製の低価格帯万年筆であるプレジールの1.5倍程の重さがあります。
なかなかずっしりとした万年筆です。
首軸が細め
重さのある万年筆は首軸が太いことが多いのですが、ギター万年筆の首軸部分は細いです。
そのため、しっかりと首軸を支えながら字を書く必要があります。しかし首軸部分がツルツルしており手が滑るため、ある程度力強く持たないといけません。結構手が疲れます。
キャップポストをしないで使えばそこまで手は疲れないため、キャップポストせずに使うのが正解かもしれません。
サラサラした書き心地
ギター万年筆は細字Fのみの字幅展開です。カクノのFとプレピーのFと比較してみました。
ちょうどカクノとプレピーの中間程度の字幅になります。
私は中字や太字などの太めの字幅が好みのため少し物足りないと感じました。今後Mの字幅も増えると嬉しいです。
書き味はサラサラとしています。ぬるぬると滑るような書き味ではないですが、サラサラと流れるように書けます。程よい書き応えがあるので書いていて気持ちいいです。
まとめ
長くなってしまったので箇条書きでまとめます。
良い点
気になる点
全体的な見た目やニブの書き心地は大満足なのですが、とにかく手が疲れます。
どんな太さの万年筆が心地いいかは人によって違うので何とも言えませんが、太い万年筆が持ちやすいと感じる私にはギター万年筆は細くて持ちにくいです。
しかしデザインが良くキャップもしっかり閉まるので、外出時のお供にはいいかもしれません。
仕事や書き物などたくさん文字を書く時にはオススメしませんが、外出時にちょっとメモを取りたい時には適していると思います。
もし機会がありましたら、試してみてください。