ワークショップで初めてオリジナルインク作りに挑戦した
先日オリジナルインク作りに初めて挑戦してきました。ずっと憧れはあったのですが、不安が大きくなかなか一歩踏み出せずにいました。
しかし勇気を出して試した結果、なぜもっと早くやらなかったのかと思うほど楽しめました。
オリジナルインク作りにはまるのはどんな人?
理想の色が自分の中にある人は、オリジナルインク作りが絶対に好きになると思います。
また、既存のインクを使用したときに「もっと赤みが強い方が好みだな」「もう少しくすんだ色の方が好みだな」と自分の好みが自分で理解できている人も気に入ると思います。
私は、インクの色と名前の組み合わせの裏にある物語を感じることが好きでインクを集めています。アート作品からインスパイアされていたり植物からインスピレーションを得ていたりと様々なストーリーが楽しめます。
しかし、自分で物語を組み立てて色を作ることも楽しいということに気が付いてしまいました。「何をモチーフにしようか」「どんな場面を表現してみようか」と考えて色を組み立てる作業は非常にわくわくします。
混色用のインクは濁りが発生しないようシンプルな染料が使われているため、色の揺らぎやレッドフラッシュが起きることはありませんが、それでも十分楽しめるほど様々な色が作れます。
自分の理想の色を作れたときの達成感は大きいです。作品を1つ作り上げたような気持ちになります。その完成品を自分で使うことができる点もたまらなく、自分で作ったインクを使えば文字を書くたびに気分が上がります。
オリジナルインク作りのワークショップに参加した
いきなり自分で混色キットを買うのはハードルが高いと感じていたのですが、きちんと作り方を教えてもらえるようなイベントが開催されることを知り、参加してきました。
TAG STATIONERYという京都の文具メーカーによるオリジナルインク作りのワークショップでした。
こちらのワークショップでは、独自の6色混色法を使用しており、濁りのない色作りを可能にしているそうです。
ただ単純に赤・青・黄を混ぜるだけだと濁りが生まれてしまうため、よりクリアな発色を作るために生まれた混色法なのだそうです。
余談ですが、こちらのインクは布の染色技術を応用して作られているそうです。
布の染色とインクは同じような染料を使うのですが、それぞれ使用する添加剤に違いがあるとのことでした。添加剤が違うことで、布の染色では布に色を定着させることができ、インクは紙に滲まず裏移りしないようになるのだそうです。
色の作り方の説明を聞いたあとは、各々インク作りに取り組みました。パレットの上で分量を量りながら色を混ぜ合わせ、理想の色を作ります。
試筆用のつけペンと紙をもらえるので、何度も書いて確認しながら混色しました。
用意されていた7色のインクの他に薄め液というものがあり、この薄め液を使用することで好みの色の淡さに変えることができます。
私は淡い色を作りたかったのですが、薄め液は持ち帰ってから使用するようにとのことだったので、薄め液と混ぜると理想の色になる原液を作りました。
ワークショップで作成したインクは空瓶に入れて持ち帰ることができ、ラベルもつけることができます。
私は中のインクの色がわかればいいと思いかなりシンプルなラベルにしましたが、他の方の作ったラベルはイラストが描かれていたりアート作品のような仕上がりだったりとお洒落なものばかりでした。
このワークショップで作成した原液から作った完成品のインクです。自宅に戻ってから薄め液と混ぜ、空瓶に詰めたものです。ワークショップで作った原液インクはかなり余っており、あと2瓶分はありそうでした。
インクの使用感や色味は後日きちんとまとめようと思います。
まとめ:オリジナルインク作りの沼にはまりました
このワークショップに参加した結果、オリジナルインク作りの楽しさを知ってしまい、TAG STATIONERYから出ている混色用インクキットを購入してしまいました。
ワークショップで使用した混色用インクや薄め液と同じものが入っているとのことだったので、ワークショップ終了後にすぐに購入しました。
次はどんな色を作ろうかと今からすでにわくわくしています。
みなさまも、ぜひオリジナルインク作りに挑戦してみてください。
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