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ペーパービュッフェで入手した紙を紹介したい 三越文具フェア2024  WRAPALLET(ラパレット)

2024年2月28日(水) ~ 2024年3月4日(月)まで日本橋三越で開催の文具フェア2024でペーパーブュッフェを楽しんできました。

ペーパービュッフェはWRAPALLET(ラパレット)さんという紙問屋から生まれたプロダクトブランドによるイベントです。紙素材そのものの個性を生かす商品開発が特徴のブランドで、度々ペーパーブッフェのイベントを催しているようです。

三越文具フェア2024では880円でA4サイズの透明なビニール袋に紙を詰め放題という内容だったので5種類の紙を厳選して入れました。あまり数が増えると何を選んだのかわからなくなるので……。

帰宅後にビニール袋の重さを量ってみると約870gになりました。結構たくさん紙を入れられた気がします。

今回はペーパーブッフェで入手した5種類の紙を紹介します。

文字は万年筆で書いています。

1行目のグレーの文字はプレジールの中字Mに入れたDisney100ファーストストーリーを呉竹のうすめ液で3倍に薄めたもので書いています。

2行目のオレンジ色の文字はプラチナ万年筆のクラシックインクマイカラーで自作した古典インクをプレジールの中字Mに入れて書きました。

ハーフトーン アクア 81.4 g/㎡

ハーフトーンカラーはパステル調の色味とソフトな質感が特徴のクラフト紙です。封筒によく用いられます。

アクアと呼ばれる青色の用紙です。

文字のにじみ具合を写真に収めたかったのですが用紙の色が消失しました。実際の紙の色はもっと青いです。

文字のにじみは一切起こらず裏抜けもしませんでした。

書き味はさらりとしており心地よかったです。ぬるぬるとまではいきませんがさらりさらりと流れるように文字が書けます。

ハーフトーン グレー 127.9 g/㎡

先ほど紹介した紙と同じハーフトーンですが紙の厚さと色が異なります。こちらの方が厚いです。

以前noteに書いたのですが私は白以外に紫や灰色のノートを好んで使っています。クリーム色や黄色の用紙だと目がチカチカしてしまうからです。

グレーの紙が使われたノートの中ではミドリのカラーノートのグレーが好きです。

ただこちらのノートは無地ではなくドット方眼のため少し調子が悪いときに見るとドットを不快に感じてしまうため無地の灰色の紙が欲しいと思っていました。

時々ドットでくらくらする

ミドリのカラーノートのグレーと比べるとハーフトーンのグレーは少し黄みが強いです。ただ許容範囲内に収まっているらしく目はチカチカしませんでした。

文字はにじまずに美しく書けます。

さらりとした書き味は心地よく、紙が厚くなったことで走り書きがしやすくなりました。考えをまとめたりアイデアを書き留めたりなどの書きものに最適です。

コニーケント 127.9 g/㎡

落ち着きのある白さが特徴の印刷用のケント紙です。

文字ににじみは現れず、裏抜けもありませんでした。

書き味は少しキュキュッとしていますが滑らかです。ちょうどイロフルとスライドノート用リフィルの10 グラフィックに適した用紙(ケント紙)を足して2で割ったようだと感じました。チラシに書く際のキュキュッとした感触が苦手な方にはオススメしません。

TS-8 N-8 116.4 g/㎡

特殊なエンボス技術が特徴のタントセレクトシリーズの紙です。

TS-8はタントセレクト8と呼ばれるヤスリの細かな目のような両面エンボスパターンが施されています。N-8はTS-8の中でも柔らかな白色の用紙を示す色番です。

拡大してみると繊細で立体的な模様があることが確認できます。感触はペルパネプのザラザラに近いです。

染料インクで書いた文字はにじんでしまいましたが古典インクで書いた文字はにじみませんでした。他の染料インクや古典インクでも試してみましたが結果は同じでした。

書き味はとても独特です。流れるような滑らかさとザラリとした手応えが交互に現れます。ペルパネプのザラザラの書き応えを維持したままペン先が滑る感覚があると言えばいいのでしょうか。

しっかりとした書き応えと滑るような感覚が同時に味わえる不思議な紙です。

ラッパN 120 g/㎡

ラッパNは晒クラフト紙と呼ばれる漂白されたクラフト紙です。紙袋によく用いられます。

にじまずに綺麗に文字が書けました。

書き味は滑らかですが少しだけひっかかりを感じます。不快にはなりませんがぬるぬる書ける紙が好きな方にはオススメできません。わずかなひっかかりのおかげで書き応えがあります。

しっかりと書いている感が味わえる紙です。

まとめ

私はTS-8 N-8の書き心地が気に入りました。

単純な書き心地の気持ちよさであればハーフトーンが優秀だと思います。

しかし今まで体験したことのないザラザラしつつもスルスルとした書き味にすっかりハマってしまいました。

にじみやすいため使うインクを選びますが今後も積極的に使いたい紙です。

みなさまも機会があれば一度試してみてください。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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