筆仙 藍濃道具屋 2022年夏季限定インク ビーシエン レンノン・ツール・バー 台湾妖(あやかし)物語 假鬼假怪(ジャグイ・ジャグァイ)コレクション
今日は筆仙というインクの紹介をします。
筆仙は台湾のメーカーである藍濃道具屋が2022年夏季限定で発売したインクです。
筆仙と呼ばれる妖怪がモチーフとなっています。筆仙は日本での「こっくりさん」に近い存在です。
前から所持していたインクだったのですが夏を過ぎてから購入したため紹介するタイミングを逃していました。
筆仙は紫みのある淡い灰色のインクです。
筆仙×トモエリバー/クリーム
トモエリバーはにじみやかすれが起きにくいという特徴を持ち、しっかりとした書き心地をしています。今回はクリーム色の用紙を使用しました。
インク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はプレジールの中字Mとガラスペンを使って書きました。
紫みのある灰色です。少し赤みが強いので赤紫の混ざった灰色のように見えます。雨雲のような色だと感じました。
しっかりと文字に濃淡が現れやすいです。
筆仙×iroful/イロフル
iroful/イロフルという紙はインクの色・濃淡をくっきり鮮やかに表現できる特徴を持ち、しっとりとした書き心地をしています。
こちらもインク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はプレジールの中字Mとガラスペンで書いています。
紫みのある灰色になりました。万年筆とガラスペンとでインクの発色が似ています。結構珍しいことです。
筆仙×10 グラフィックに適した用紙
グラフィックに適した用紙はスライド式リングレスノートであるSlideNote(スライドノート)のリフィルとして発売されているケント紙です。絵を描くことに適した用紙ですが万年筆で文字を書くと滑らかな書き味が楽しめます。
こちらの文字に使用したのもインク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はプレジールの中字Mとガラスペンです。
茶色みのある灰色になりました。他の紙に書いたときと比べてくすみの強い発色のようです。
筆仙×MEETS TAKEGAMI A4 PAPER
MEETS TAKEGAMI A4 PAPERは100%国産の竹で作られたサスティナブルな紙です。一般的な紙と比べて表面にわずかな凹凸があり、個性的な書き味をしています。
こちらの文字もインク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はプレジールの中字Mとガラスペンで書いています。
明るく紫みのある灰色です。雨に濡れた石のような色だと感じました。
他の紙と比べると色が明るいです。ガラスペンで書くとしっかりと濃い灰色になります。
筆仙×LIFE WRITING PAPER
LIFE WRITING PAPERにインクを塗りました。
LIFE WRITING PAPERは白いバンクペーパーです。バンクペーパーは銀行の帳簿用紙として開発された筆記用の上質紙であるため万年筆との相性がいいと言われています。また一般的な用紙と比べてインクの色の揺らぎが楽しめるという特徴がある紙です。
発色の違いを楽しみたかったので今回はバンクペーパー全体にインクを塗りました。
色の濃い部分と薄い部分を楽しみたかったので水筆を使ってラフにインクを塗っています。
淡い灰色になりました。わずかに紫を感じます。赤の発色が控えめなので青紫みが少しある灰色です。
色の揺らぎは現れませんでした。
筆仙と似ている色との比較
筆仙と色が似ていると感じたゆらめくインクの宵と色彩雫の霧雨と比較をしてみました。
紙はケント紙を使用しています。
宵は紫みのある灰色の中に緑とピンクがにじんでいます。筆仙は青みのある灰色をしており、霧雨は紫みのある灰色です。
いざ並べてみると両方とも筆仙ととても似ている色というわけではありません。
似た系統の灰色インクではありますが、それぞれ違った魅力のある色をしています。
まとめ:筆仙はモヤモヤと掴みどころのない灰色インク
筆仙は淡いグレーのインクです。雨雲や濡れた岩など、じっとりとした灰色をしています。
名前のモチーフとなった妖怪のことを調べたりインクの色との関連について考えると楽しい時間が過ごせます。
機会がありましたらぜひ試してみてください。
よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは勉強代にさせていただきます。