クリーム オブ アール(Cream of Earl) フェリスホイールプレス(Ferris Wheel Press)
今日は、フェリスホイールプレスから発売されているCream of Earlというインクの紹介をします。
こちらのインクは、ハイティーコレクションというシリーズで発売されたインクの1つです。このシリーズは水彩画をイメージした淡い色合いと視認性の高さを両立させているそうで、どれも淡く繊細なカラーばかりです。
今回ご紹介するクリームオブアールは、クリームがたっぷり入ったアールグレイのミルクティーを連想するようなカラーをしています。柔らかいベージュ色をしたインクです。
Cream of Earl×トモエリバー/クリーム
トモエリバーはにじみやかすれが起きにくいという特徴を持ち、しっかりとした書き心地をしています。今回はクリーム色の用紙を使用しました。
文字はLAMYサファリのM中字とガラスペンを使って書きました。
書いた直後は緑みのある淡いグレージュのような色をしていますが、乾くとミルクティー色になります。
万年筆で描いた文字の方がやや黄色が強く発色しました。
淡く繊細な色のためか、書く紙や筆記具によってかすかな色の変化が起こりやすい気がします。
Cream of Earl×iroful/イロフル
iroful/イロフルという紙はインクの色・濃淡をくっきり鮮やかに表現できる特徴を持ち、しっとりとした書き心地をしています。
こちらもLAMYサファリのM中字とガラスペンで書いています。
こちらの紙に書くと少し灰色み強いグレージュになりました。
ガラスペンで書いた文字の方がより灰色に近い発色をしています。
万年筆で書いた文字には濃淡が現れていますが、インクの淡い部分は色が薄くなりすぎてしまいました。近くで見ると美しい色の濃淡だとわかるのですが、遠目に見ると文字が掠れているように見えます。
そのため書いた文字は少し読みにくいかもしれません。
Cream of Earl×グラフィーロ・ペーパー
グラフィーロ・ペーパーは「ぬらぬら書く」をコンセプトに作られた紙で、明瞭な文字の輪郭とぬらりとした書き心地を両立させています。
文字はLAMYサファリのM中字とガラスペンで書きました。
こちらの紙だとインクはかなり淡く発色するようです。文字が読めるかどうかギリギリの色をしています。人によっては読みにくいと感じる色かもしれません。
灰色のようにもベージュのようにも見える不思議な色です。
Cream of Earl×MEETS TAKEGAMI A4 PAPER
MEETS TAKEGAMI A4 PAPERは100%国産の竹で作られたサスティナブルな紙です。一般的な紙と比べて表面にわずかな凹凸があり、個性的な書き味をしています。
こちらの文字もLAMYサファリのM中字とガラスペンで書いています。
インクをよく吸う紙のためか、書いた文字は比較的読みやすいと感じました。
万年筆で書くと文字の濃淡が現れて美しいですが、文字が少し読みにくくなります。
やや赤みが強く発色するためミルクティー感の強い色になりました。
Cream of Earl×ぬりたくり絵
ぬりたくり絵にインクを塗りました。
ぬりたくり絵は株式会社ノウトさんが開発したインクカードです。
一見すると真っ白な紙ですが、その紙には水を弾くインクで印刷された図案が印刷されており、上から水性の万年筆インクを塗りたくることで絵や文字が浮かび上がります。
繊細な幾何学模様を描くことで有名なたまづきさんがデザインしたカードを使用しました。
色の濃い部分と薄い部分を楽しみたかったのでかなりラフにインクを塗りました。
ぬりたくり絵ではインクの青みが強く出ました。ところどころに青みがにじみ出たグレージュに発色しています。
インクの濃い部分には緑色の縁取りも現れました。
まとめ:Cream of Earlは繊細な発色を楽しめるミルクティーインク
クリームオブアールは書く紙と筆記具の相性によって変化する色を楽しむことができるインクです。
文章を書いたときの読みやすさに難はあるかもしれませんが、色が美しいので書いていて楽しいと思います。
私はこの繊細な発色がとても好きです。
淡いインクが好きな方は気に入ると思いますので、機会がありましたらぜひ試してみてください。