Old Brick 伊東屋横浜店inkink限定インク カクテルインク オールドブリック
今日はOld Brickというインクの紹介をします。
オールドブリックは伊東屋横浜店で2023年5月27日から6月12日まで開催しているinkinkにて販売された限定インクです。
オールドブリックは深みのある赤紫色をしています。横浜の象徴である赤レンガをイメージしているようです。
私がぱっと思い浮かべる赤レンガの色はもっとオレンジみのある深い赤色です。そのため初めてこの色を見た時は本当に赤レンガの色をイメージしているのか疑ってしまいました。
しかし過去の赤レンガの写真を検索してみると、いたずら書きが壁一面にされている頃の赤レンガ倉庫の壁の色がこのインクの色にそっくりです。
インク名がただのBrickやRed Brickではなく“Old” Brickなのは昔の赤レンガ倉庫の壁面の色を模しているからなのかもしれません。
Old Brick×トモエリバー/クリーム
トモエリバーはにじみやかすれが起きにくいという特徴を持ち、しっかりとした書き心地をしています。今回はクリーム色の用紙を使用しました。
インク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はLAMYサファリの中字Mとガラスペンを使って書きました。
深みのある赤紫色をしています。葡萄果汁のような色です。
ガラスペンで書いた文字は色がさらに深くなり、赤茶色のようにも見えます。
Old Brick×iroful/イロフル
iroful/イロフルという紙はインクの色・濃淡をくっきり鮮やかに表現できる特徴を持ち、しっとりとした書き心地をしています。
こちらもインク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はLAMYサファリの中字Mとガラスペンで書いています。
暗い赤紫色ですが、トモエリバーに書いた時よりも鮮やかに発色しました。
この紙との組み合わせだとゴールドフラッシュが少し現れます。インクが濃く残った部分に少しだけ煌めきがあります。
今回はフラッシュが少ししか現れなかったため上手く写真に写すことができませんでした。用紙は違いますがぬりたくり絵のゴールドフラッシュは写真に収められたので、ぬりたくり絵の項目に載せてあります。
Old Brick×10 グラフィックに適した用紙
グラフィックに適した用紙はスライド式リングレスノートであるSlideNote(スライドノート)のリフィルとして発売されているケント紙です。絵を描くことに適した用紙ですが万年筆で文字を書くと滑らかな書き味が楽しめます。
こちらの文字に使用したのもインク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はLAMYサファリの中字Mとガラスペンです。
くすんだ赤紫色のようにも、くすんだ暗いピンク色のようにも見えます。ドライフラワーのような色です。
ガラスペンで書いても色が暗くなり過ぎず、万年筆で書いた文字に近い発色をしました。
Old Brick×MEETS TAKEGAMI A4 PAPER
MEETS TAKEGAMI A4 PAPERは100%国産の竹で作られたサスティナブルな紙です。一般的な紙と比べて表面にわずかな凹凸があり、個性的な書き味をしています。
こちらの文字もインク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はLAMYサファリの中字Mとガラスペンで書いています。
とても暗い赤紫色です。赤ワインのような色になりました。他の紙に書いた文字と比べると茶色みが強い気がします。
インクをよく吸う紙のため、字幅が細くなりました。
Old Brick×ぬりたくり絵
ぬりたくり絵にインクを塗りました。
ぬりたくり絵は一見すると真っ白な紙ですが、その紙には水を弾くインクで印刷された図案が印刷されており、上から水性の万年筆インクを塗りたくることで絵や文字が浮かび上がります。
繊細な幾何学模様を描くことで有名なたまづきさんがデザインしたカードを使用しました。
色の濃い部分と薄い部分を楽しみたかったのでかなりラフにインクを塗りました。
葡萄色になりました。他の紙に書いた文字と比べると明るい発色です。緑みのある灰色のにじみが所々に出ています。
インクの濃い部分にはゴールドフラッシュが現れました。インクがかなり濃く残っていた部分にだけ現れているので、狙ってフラッシュを出すのは難しそうです。
まとめ:Old Brickはビンテージ感のある紫インク
Old Brickは葡萄酒のような深みのある赤紫色のインクです。紙の違いによる微かな色の揺らぎや偶然現れるゴールドフラッシュなど、使えば使うほど新しい魅力が見つけられます。
普段使いしやすいダークカラーのインクですので、機会がありましたらぜひ試してみてください。