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烏龍茶を使用した古典インクの紹介 草木でつくる古典インク CRAFT INK LAB TAG STATIONERY 田中直染料店 誠品生活日本橋
今日はワークショップで作成したオリジナル古典インクの紹介をします。
2024年5月10日(金)に誠品生活日本橋で開催された「CRAFT INK LAB |草木でつくる古典インク」というワークショップを楽しんできました。
このワークショップでは草木から作られた天然染料と鉄、アラビアガム(増粘剤)を混ぜて古典インクを作ります。今回のワークショップでは8種類の染料を組み合わせてオリジナルインクを作ることができました。
染料の香りや色から組み合わせを色々と考えてはみたのですが、最終的に私は烏龍茶から作られた染料単体でインクを作りました。
烏龍茶を濃く煮出して作られた染料のため、できあがったインクからは香ばしいお茶の香りがします。いつまで香りが楽しめるのかは不明ですが1週間以上経った今でも烏龍茶の香りがしました。
今回ワークショップで作成したインクは古典インクのため時間経過での色の変化が楽しめます。
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左が塗った直後、右が塗ってから1時間程度経ったものです。塗りたては灰色ですが徐々に明るくなり茶色みのある灰色へと変化します。
烏龍茶の色が影響しているのか単純な黒や灰色ではありません。特徴的な赤みを感じられるインクです。
草木でつくる古典インク×トモエリバー/クリーム
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トモエリバーはにじみやかすれが起きにくいという特徴を持ち、しっかりとした書き心地をしています。今回はクリーム色の用紙を使用しました。
インク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はプレジールの中字Mと「空色のクリームソーダガラスペン 夜空」を使って書きました。
ほんのりと赤みのある灰色です。万年筆で書いた文字はかなり淡くなります。
書いた直後は灰色みのある紫色ですが時間経過で徐々に灰色へと変化します。
草木でつくる古典インク×iroful/イロフル
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iroful/イロフルという紙はインクの色・濃淡をくっきり鮮やかに表現できる特徴を持ち、しっとりとした書き心地をしています。
こちらもインク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はプレジールの中字Mと「空色のクリームソーダガラスペン 夜空」で書いています。
文字の色は淡く柔らかい灰色です。
万年筆やつけペンで書いた文字は優しい印象ですがガラスペンで書いた文字ははっきりとしています。発色に大きな差が現れました。
草木でつくる古典インク×10 グラフィックに適した用紙
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グラフィックに適した用紙はスライド式リングレスノートであるSlideNote(スライドノート)のリフィルとして発売されているケント紙です。絵を描くことに適した用紙ですが万年筆で文字を書くと滑らかな書き味が楽しめます。
こちらの文字に使用したのもインク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はプレジールの中字Mと「空色のクリームソーダガラスペン 夜空」です。
紫みのある灰色に発色しています。
今回使用した紙の中で一番紫が強く発色しました。
また、万年筆で書いた文字とガラスペンで書いた文字の色の差は一番小さいと思います。ガラスペンで書いた文字が最も淡くなったのはこの紙でした。
草木でつくる古典インク×MEETS TAKEGAMI A4 PAPER
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MEETS TAKEGAMI A4 PAPERは100%国産の竹で作られたサスティナブルな紙です。一般的な紙と比べて表面にわずかな凹凸があり、個性的な書き味をしています。
こちらの文字もインク名はカリグラフィー用のつけペン、文字はプレジールの中字Mと「空色のクリームソーダガラスペン 夜空」で書いています。
書いた文字はわずかに紫みのある灰色です。柔らかな印象もあるので黄色を帯びているのかもしれません。「灰色」と一言で片づけるにはずいぶんと複雑な色をしています。
インク・万年筆・紙の組み合わせが悪かったのか書き味がイマイチでした。紙の繊維が引っかかるように感じます。ガラスペンでは特に引っ掛かりは感じませんでした。
草木でつくる古典インク×ケント紙
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ダイソーのKENT PAPER(ケント紙)にインクを塗りました。
はがきサイズで厚みがあるので絵を描いたり色見本を作ったりするのに便利で重宝しています。
色の濃い部分と薄い部分を楽しみたかったので水筆を使ってラフにインクを塗りました。
色の濃い部分は茶色と灰色の中間のような色です。色の淡い部分は淡い灰色になりました。
水でぼかした部分は茶色みが抜けやすいと思います。
まとめ:烏龍茶の古典インクは繊細な灰色インク
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草木でつくる古典インクのワークショップで作った烏龍茶の古典インクは茶色みのある灰色です。
茶色のような灰色のような、赤みがあるような黄みがあるような複雑な発色をします。とても繊細な色です。使用する紙によって微妙に色が変化します。
ワークショップ自体が興味深いだけではなく、作ったインクも長く楽しめる素敵なワークショップでした。
もし機会がありましたらぜひ試してみてください。
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