![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/149583167/rectangle_large_type_2_d6c5f6d69e16fe70a7064fce43ec355a.jpeg?width=1200)
3COINSの万年筆&インクセットの使用感をまとめました スリコ スリーコインズ
3COINSにて万年筆とインクがセットになった商品が売られていました。価格は税込みで880円です。
今回はこちらの万年筆とインクを入手したので使用感についてまとめていきます。
カラーバリエーション
万年筆&インクセットは2色展開
カラーバリエーションは2種類ありました。私は万年筆の個体差を比べてみたかったため両方購入しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1722750084587-GnedZIM0gW.jpg?width=1200)
万年筆&インクセット(ベージュ)にはミルクティーを少し淡くしたような色味の万年筆、茶色のラベル付きのプラスチックインク瓶と説明書が入っていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1722750215882-VDkpgE5i6B.jpg?width=1200)
万年筆&インクセット(アイボリー)にはクリーム色の万年筆と白いラベル付きのプラスチックインク瓶が入っています。こちらも説明書入りです。
![](https://assets.st-note.com/img/1722750245565-ge4gDHrO58.jpg?width=1200)
単体で見ると色味がわかりにくいので並べて置いてみました。左がアイボリー、右がベージュです。
色はかなり似ていると思います。私はどちらの色なのか見分けがつかないことが多いです。
万年筆
お手頃価格なのにコンバーター付き
![](https://assets.st-note.com/img/1722750278928-3arCMXo9X0.jpg?width=1200)
万年筆を分解すると4つのパーツにわかれます。
こちらの万年筆はコンバーター付です。付属のインクはもちろん、お気に入りのインクを入れて使うことができます。このお値段の万年筆にコンバーターが付属しているのは珍しいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1722750297135-vYqpvgcoCB.jpg?width=1200)
ちなみにガヴェコのミニコンバーター2が刺さりました。上が付属コンバーター、下がカヴェコのコンバーターです。
インクの容量は元々付属しているコンバーターの方が多い気がします。わざわざガヴェコのミニコンバーター2を使う必要はないでしょう。ただ万が一付属のコンバーターが故障してしまった場合には代わりに使えるのではないかと思います。
試しにガヴェコのミニコンバーター2と組み合わせて5日ほど使っていますが今のところインク漏れは起きていません。
他社の低価格万年筆と比較
PILOTのカクノとプラチナ万年筆のプレジールと比較してみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1722750331449-bOki8kolij.jpg?width=1200)
まずはキャップを締めた状態での長さ比較です。
万年筆の全長
カクノ 約13cm
3COINS 約14cm
プレジール 約14cm
3COINS万年筆とプレジールは同じ長さのはずですがプレジールの方が太い軸のため大きく見えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1722750378189-SSRMDhuTBk.jpg?width=1200)
次にキャップポストした状態での長さを比較しました。
キャップポスト時の全長
カクノ 約15.5cm
3COINS 約16cm
プレジール 約15cm
3COINSの万年筆が一番長くなりました。
並べてみると3COINSの万年筆はニブが結構小さめです。小さいというよりは「ニブが細い」という表現の方が正しいかもしれません。
個人的には3COINSの万年筆はキャップポストをするとバランスが安定して書きやすいと感じました。ただとてつもなく重いです。
余りにも重いと感じたので重量の比較もしてみました。
コンバーター込みの万年筆の重さ
カクノ
(コンバーター40装着) 約13g
3COINS
(付属コンバーター装着) 約26g
プレジール
(コンバーター700A装着) 約19g
3COINS万年筆はカクノ2本分です。金属ボディであるプレジールと比較しても7g重いという結果になりました。
10g程度の差は大したことがないと感じるかもしれませんが筆記具は1g重さが増えるだけでも持ち心地が大きく変化します。
私の感覚としては万年筆に重さがあったとしても首軸に太さがあれば長時間筆記しても疲れにくいです。反対に、重量のあるペンにも関わらず持つ部分が細いと手が痛くなりやすいと感じています。
デザインはトップクラスに好みですが長時間の使用に向いていないと感じている無印のアルミ丸軸万年筆が重さ約22gです。
3COINS万年筆は無印のアルミ丸軸万年筆よりも重さがある上に首軸が細いです。
3COINS万年筆はかなり手が疲れやすい万年筆なのではないでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1722750467678-BakT6ULl8d.jpg?width=1200)
字幅も比較してみました。パッケージや説明書には字幅が書かれていませんでしたが中字のMであると判断して良さそうです。
カクノの中字Mよりは太く、プレジールの中字M(プレピーの中字Mと同じ)よりも細いという結果になりました。
書き味はスルスルとしていました。低価格帯の万年筆の中ではかなり滑らかです。今回購入した2本ともスルリとした書き味だったので書き心地の個体差は少ないのかもしれません。
インク
各セットのインク色見本
各万年筆とセットになっているインクの色見本を作りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1722750504218-EevzaCjRjT.jpg?width=1200)
ちなみにプラスチック製インク瓶の蓋を開けると白い中蓋が出てきます。この中蓋を開けるときにインクが手に付きやすいので注意が必要です。
![](https://assets.st-note.com/img/1722750525453-N8s47t86YG.jpg?width=1200)
万年筆&インクセット(ベージュ)に入っているインクの色見本です。
色名はブラックですが結構ブラウン寄りな気がします。セピアブラックという感じなのでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1722750542183-kvHP8G2Gdz.jpg?width=1200)
色は結構好みだったのですが、インクに大量のダマ(乾燥したインクがポロポロと剥がれ落ちたものだと思います)が入っていました。写真だとわかりにくいのですがガラスペンに大量のダマがついています。
万年筆が詰まりそうだとは思ったのですが実験がてら付属のコンバーターに入れて様子を見ています。
私の買った個体だけなのか、このインク自体ダマができやすいものであるのかは不明です。
![](https://assets.st-note.com/img/1722750568287-GqZ01q9oPV.jpg?width=1200)
万年筆&インクセット(アイボリー)に入っているインクの色見本も作りました。
くっきりとしたブラックです。パキッとした色で使いやすそうです。
ベージュセットもアイボリーセットも両方ともインクの色名はブラックですが色味には違いがあります。好みのインクの色が入っているセットを買うのもありかもしれません。
まとめ:書き心地は安定しているが個体差はある
![](https://assets.st-note.com/img/1722750590274-5I00CfGCwG.jpg?width=1200)
ペン先の作りはしっかりしているのか今回購入した2本に書き心地の個体差は感じませんでした。
しかし片方は異様にキャップが締まりにくいです。かなりの力が要ります。またインクにも個体差があるようでダマがたくさん入っているものに当たりました。
デザインも書き心地も申し分ないので個々の商品が持つ癖を個性として受け入れることができるのであればオススメしたい万年筆であると言えます。
個人的には重いことだけがデメリットであると感じているので日記を書くだけだったりお手紙を書くだけだったりなど短時間での利用であれば問題なく使えるはずです。
3COINS万年筆はデザインが可愛いだけではなく低価格でコンバーター付という優秀な商品です。
もし機会があれば試してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
![ふわふじこ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124409792/profile_ee54849fd9e43476ebd757f96cfea5a5.jpg?width=600&crop=1:1,smart)