スライドノート専用リフィルの使用感まとめ
スライドノート専用リフィルを4種類使ってみたので各用紙の使用感についてまとめました。
スライドノートとは?
スライドノートはフレームを横にワンタッチでスライドすると用紙が出し入れできるノートです。
スライドノート本体はA4サイズとA5サイズから選ぶことができます。
更にスライドノートに挟むことができる専用リフィルは用紙の種類が14種類もあり、それぞれの用紙には無地・横罫・方眼の3種類の罫線が用意されています。
専用リフィルの中から好きな用紙を選んで挟むことで自分好みのノートを作ることができる画期的なアイテムです。
スライドノートそのものの使用感は別でまとめてあります。
使用感は万年筆を使用した場合のものになります。使用した万年筆はプレジールの中字M、使用したインクは色彩雫の江戸紫です。
01 レイド(縞)模様の高級な用紙
世界の企業やホテルから高い評価を受けているコンケラーレイドという用紙を使用した「01 レイド(縞)模様の高級な用紙」です。無地を選びました。
パッケージに書かれている紙の特徴は「質感がしっかり・触り心地がザラザラ・書き心地がカリカリ」です。
万年筆や水性ボールペンでの使用がオススメとのことですが、万年筆で書くにはコツが必要なように感じます。縞模様の入った用紙なので縞に合わせてデコボコがあるので字がガタガタしやすかったです。
しかし一見するとインクがにじみやすそうな模様入り用紙でありながら、万年筆でも綺麗に文字を書くことができます。この紙でお手紙を書くと美しく仕上がりそうです。
書いてすぐはこすると字がヨレてしまいますがインクはそれなりに早く乾きます。
私には少し使いにくい紙だと感じました。しかし通常はこのコンケラーレイドを使ったノートには巡り合えないと思うので、この用紙をスライドノートに挟むだけで特別なノートが作れます。
04 万年筆のために開発された用紙
ラフな紙肌で吸収性がよくにじみづらいイーストリーCOCという用紙を使用した「04 万年筆のために開発された用紙」です。無地を選びました。
パッケージに書かれている紙の特徴は「質感がペラペラ・触り心地がザラザラ・書き心地がカリカリ」です。
万年筆や油性ボールペンでの使用がオススメとパッケージに書かれている通り万年筆での書き心地はよかったです。適度な書き応えがあります。
ペルパネプのザラザラに似ていますが、こちらの用紙の方がよりザリザリとした書き心地でした。
とにかくインクの乾きが早く、書いた後すぐにこすっても最後に書いた文字しかヨレませんでした。万年筆でサラサラと走り書きをするのに適していると思います。
好みの書き心地ではあるのですが、私には紙が黄色過ぎるようです。書いていると目がチカチカしてしまいます。
視覚過敏で黄色が苦手なのは自覚していたのですが、トモエリバーのクリームよりも白っぽい用紙だったので大丈夫だろうと過信していました。こちらの用紙を使っていると段々目が痛くなります。
私には合いませんでしたが、ペルパネプのザラザラが好きな人や普段からクリーム色の用紙を使用している人には是非オススメしたい用紙です。
09 薄くても丈夫な半透明の用紙
薄くてツルツルなトレーシングペーパーを使用した「09 薄くても丈夫な半透明の用紙」です。無地を選びました。
パッケージに書かれている紙の特徴は「質感がペラペラ・触り心地がツルツル・書き心地がヌルヌル」です。
万年筆や油性ボールペンでの使用がオススメとパッケージに書かれています。
トレーシングペーパーに万年筆で字を書いたのは初めてでしたが、とても好みの書き心地でした。ヌルヌルと字が書けます。
インクの乾きが非常に遅く字がヨレやすいですが、それでも書き続けたくなる程好みの書き心地でした。
紙が半透明のためインクの発色に透明感が出て普段と違う色になります。それを見るのが楽しいです。淡いインクだと透明感が増し過ぎて字が読めなくなることがあるので濃い色のインクで使用することをオススメします。
10 グラフィックに適した用紙
表面強度がありデッサンやイラストなどに適したケント紙を使用した「10 グラフィックに適した用紙」です。無地を選びました。
パッケージに書かれている紙の特徴は「質感がしっかり・触り心地がツルツル・書き心地がヌルヌル」です。
鉛筆やシャープペンシルでの使用がオススメされていましたが万年筆で使用しました。
上手く伝えられないのですがヌルヌルとツルツルの中間の書き心地をしていました。かなり好きな書き心地です。滑るように文字が書けるので気持ちがいいです。
少しインクが乾きにくいですが時間がしっかり経てばヨレることはありません。
万年筆イラストを描く際にはこの用紙を使うといいと思います。ケント紙なのでインクを水でぼかしても綺麗に発色するはずです。
しかし紙が分厚いのでノートとして挟んでめくると使いづらいように感じました。あくまで紙の保護のためにスライドノートに挟み、使用時にはノートから外してから使うと扱いやすいと思います。
15 たまごの殻から作られた用紙
卵殻をパウダーにして紙繊維に混合した「15 たまごの殻から作られた用紙」です。無地を購入しました。
パッケージに書かれている紙の特徴は「質感が普通・触り心地がサラサラ・書き心地がカリカリ」です。
紙の触り心地はグラフィーロに似ており、ザラッとした質感の厚い紙に感じました。しっかりとした硬さのある紙です。
触り心地こそ似ていましたが書き味はグラフィーロと似ていません。たまごの殻から作られた用紙は書き味がややガリガリとしており書き応えがあります。文字を書いた時の手応えを重視する方にはオススメしたいです。ペルパネプのザラザラが好きな方は気に入ると思います。
インクは全くにじまないので万年筆でも快適に使用することができました。
インクの乾きは「10 グラフィックに適した用紙」と同じくらい遅いです。しかし一度乾いてしまえば文字がヨレてしまうことはありませんでした。
16 環境に優しい上品な和紙
100%古紙から作られた「16 環境に優しい上品な和紙」です。無地を購入しました。独特な風合いがあるので無地でもインパクトがあります。
パッケージに書かれている紙の特徴は「質感が普通・触り心地がザラザラ・書き心地がカリカリ」です。
見た目だけではなく書き味も独特です。ゴリゴリとした強い手応えを感じます。書き応えは強いですが不快ではありません。一度癖になるとやみつきになります。
インクが乾くのは早い方だとは思うのですが、書いてすぐはかなりにヨレやすいです。長い文章を書く場合には文章を書いた後に一呼吸置いてから次の文章に取り掛かることをオススメします。
インクをよく吸う紙なのかかすれたり字幅が細くなったりすることがありました。しかしそれが味となり自分の文字が作品のようにも見えます。絵手紙のようなほっこり感を感じました。
まとめ
どの紙も使用感が異なり楽しく使うことができました。自分好みの紙を探すためにリフィルをどんどん集めたくなってしまいます。
スライドノートに挟まなくても紙単体で楽しめてしまうので紙沼は恐ろしいですね。
もし機会がありましたら試してみてください。