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浮世絵インク 北斎錆緑

今日は、浮世絵インクの北斎錆緑というインクの紹介をします。

浮世絵インクは浮世絵から色の着想を得て作られています。

葛飾北斎は青にこだわっていたことで有名ですが、北斎錆緑は北斎の出世作である冨嶽三十六景に使われた緑をイメージして作られたインクのようです。

北斎錆緑×トモエリバー/クリーム

トモエリバーに書いたもの

トモエリバーはにじみやかすれが起きにくいという特徴を持ち、しっかりとした書き心地をした用紙です。文字はプレジールの中字Mで書きました。

書いた文字は深みのある青緑色をしています。名前に錆とついていますがクリアでくすみのない色です。

フラッシュが起こりやすく、角度を変えると黄みのある赤色に光ります。

北斎錆緑×iroful/イロフル

イロフルに書いたもの

iroful/イロフルという紙はインクの色・濃淡をくっきり鮮やかに表現できる特徴を持ち、しっとりとした書き心地をしています。

こちらの文字もプレジールの中字Mで書いています。

孔雀の羽のような緑みのある鮮やかな青色になりました。

他の紙に書いたものと比べて明るい発色です。しかし適度な色合いで文字は読みやすいです。

レッドフラッシュもツヤツヤで美しいです。

北斎錆緑×グラフィーロ・ペーパー

グラフィーロに書いたもの

グラフィーロ・ペーパーは「ぬらぬら書く」をコンセプトに作られた紙で、明瞭な文字の輪郭とぬらりとした書き心地を両立させています。

こちらもプレジールの中字Mで書きました。

青みのある鮮やかな緑色になりました。

インクと紙の相性が良いのかサラサラと滑らかに書けます。

しかし、この紙だとインクが乾きにくいです。時間が経っていても触ったところが擦れてインク汚れになりやすいと感じました。

北斎錆緑×ケント紙

ダイソーのケント紙(186.1g/㎡)に描いたもの

インクを筆で伸ばし、水でぼかしました。

使用した用紙は、ダイソーで売られている25枚入りの一番薄いケント紙です。

青みの強い緑色のグラデーションの所々に黄色がにじんでいます。

ぼかすとフラッシュが現れないため、少し物足りない印象になりました。

個人的には文字を書いたときの色の方が好きです。

まとめ:北斎錆緑はフラッシュが輝く青緑インク

名前の印象とは違いくっきりとした発色のインクです。クリアで深い青緑色をしています。

錆緑というよりは孔雀青のようだと感じました。色が明るすぎないので使いやすそうです。

もし機会がありましたら、ぜひ試してみてください。

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