ドン・キホーテ(原作)からリンバス7章を予想

足掛け5ヶ月、ドン・キホーテ読破!

リンバス6章をクリアし、嵐が丘が大好きだった私は本当に楽しかったのですよ…原作要素もふんだんに取り入れ、リスペクトしつつ独自の解釈・世界観を加えた物語……たまらんかったです。
だから、7章でも同じ体験をしたくて、ドン・キホーテを読み始めました。それが5か月前の話。。

そう、5か月。私、早ければ本は1日か2日で読み終えます。長くて1週間。

うん…ごめん…まじでつまらん。。。。

もちろん、ドン・キホーテに価値がないとか、そう言う訳ではないのですが、、自分はどうしても楽しむことが出来ませんでした。。とにかく冗長と言う感じがしてしまって…くどい言い回しも、慣れない原因だったと思います。昔、大学の図書館で「おすすめの本」としてこの本が紹介されていた記憶があるのですが…これをおすすめの書として選んだ学生。なぜこれが面白いのか教えてくれませんか。。

皮肉とかじゃなく、本当にどんな視点で、どんな風にドン・キホーテは楽しむべきなのか、どこが興味深い点なのか、教えてほしいですね、、。有識者の方、お待ちしております。

とはいえ、原作を読んで、リンバス7章を予想する手がかりは多少なりとも得られたんじゃないかと思います。ドン・キホーテの特徴的だと思ったポイントを挙げつつ、7章の展開を予想していきます。

リンバス本編は、ドン・キホーテのどの時系列に組み込まれるのか?

ドン・キホーテは最後に主人公が天に召されて終わる話なので、作中のどこかにリンバスカンパニーの物語は入ってくるんじゃないかと思います。とはいえ、1~3章とかを見ていると、時系列も何もないという可能性もありますが…5章なんかは、イシュメールの物語が白鯨の後日譚のような立ち位置でしたし、6章はもっと顕著でヒースクリフが出奔して屋敷に帰ってくるあたりがちょうどリンバス本編と一致していました。
仮に原作の時系列の中にリンバスを組み込むとしたら、どのあたりになるのか…

①後編の開始時点がリンバス本編

ドン・キホーテは前編と後編に分かれています。前編はドン・キホーテの1&2回目の旅、後編は3回目の旅の物語について語られています。…そう、ドン・キホーテは3度、旅に出るのです。
1度目は1人で旅に出て騎士の叙任式(妄想)を受けたり等々、しかし従士と資金を得ようと一度自身の村へと帰ります。(とはいえ、途中で喧嘩をふっかけた相手にぼこぼこにされてしまうので、伸びた状態で実家まで送還されるのですが…)
その後、とにかく地元の司祭やら床屋やら姪やら家政婦やらに大好きな騎士道物語を片っ端から燃やされたり、正気に戻るよう色々されるのですがもちろん狂気から目覚めることなく、今度は地元の農夫であるサンチョ・パンサを従士として携え、旅に出ます。(ちなみに、かの有名な風車の冒険もこの2度目の旅の中に入ってきます)
リンバスのドンキホーテ(以下、ドンキ)の初期EGOは「ラ・サングレ・デ・サンチョ」(=サンチョの血)なので、おそらくリンバス世界でもサンチョとドンキは知り合っているはずです。従って、少なくとも2回目の旅路の後ではあると思います。
さて、ドン・キホーテ後編もとい3度目の旅ですが、ドン・キホーテ達は2回目の旅の終わりに地元の司祭と床屋のペア(またこいつらか!)に色々と騙されて、檻に入れられて村まで運ばれます。(文字だけだと面白いですね…)村に帰ると不思議なことに、ドン・キホーテの冒険は本として出版され、広く人々に読まれているのです。(そもそも、原作自体が「実際にあった冒険を書き記したもの」という体で書かれています)村で静養したドン・キホーテは、再び旅に出ることになります。
もしもリンバス本編が3章が始まった後だとしたら、ドンキのことも広く知れ渡っているような気がします(原作の中でビッグイベントだったため)。実際、原作でも本のおかげで3度目の旅路はドンキを知る人からのちょっかいが多くなり、旅の性質が変わることになります。(具体的には、1・2度目は旅の内容がドン・キホーテの妄想や幻覚に振り回されるのに対し、3度目は周囲の人間が、自身を遍歴の騎士だと信じるドン・キホーテを面白がって騙そうとしてくることになります。不思議なことに、この度の中でドン・キホーテはあまり幻覚を見ないし、目の前の物事を正しく認識する傾向が有ります。元々作者は前編だけで物語を終了するつもりだったという話だし、方針転換かな…)
したがって、本編は後編の開始時点なのではないでしょうか。そして、7章ではドンキの事をよく知る人々から騙されそうになるような事が…起きるのでは。(時間殺人時間でドンキも新聞に若干載ってましたしね!)

②銀月の騎士との戦いの前

銀月の騎士とは、学士カラスコが変装した姿です。この学士カラスコとは、後編序盤で、ドン・キホーテが旅に出る前に出会う学者です。ドン・キホーテの(物語の)研究をしており、後編開始時点で出回っているドン・キホーテの物語-後編(偽)についてドン・キホーテと議論し合ったりします。
そしてこやつ、ドン・キホーテの物語(作中)をもっと面白くするために、自ら騎士に扮してドン・キホーテに決闘を申し出ます。そこでドン・キホーテにぼこぼこにされ、その恨みで終盤になって再びドン・キホーテに勝負を挑みます。その時に名乗ったのが、「銀月の騎士」という名です。(自業自得じゃんね。)
この銀月の騎士に打ち負かされたことがきっかけで、ドン・キホーテは意気消沈し、村へ帰り、死にます。。

…おまわりさん、こいつです!!こいつが次のラスボスです!!!

ラスボスでなくとも、十中八九戦うでしょうね。てか、原作のカラスコのムーブ、N社にピッタリだったので、たぶん入社してますね。。しかも、初めて騎士に扮した時の名前は「鏡の騎士」。仕組まれたとしか思えません。
ワープ特急殺人事件で「理髪師」(=床屋?)の存在がふわっと触れられていたため、司祭&床屋ペアも敵として出てきそうですが…3人と戦う事になるんでしょうかね~。
とにかく、もしラスボス戦が「銀月の騎士」戦だった場合、既に鏡の騎士との戦いを終え、カラスコがドンキへの恨みを持っている状態であるはずであり、そのいざこざがきっかけとなって7章の本編が動く事になるのではないでしょうか。

サンチョ、どこ行った?

…とはいえ、状況的に一番自然なのは、7章が後編開始時点であるという設定です。ちょうどドン・キホーテの村に帰るということで、P社がドンキの故郷かは分かりませんが、状況も一致するし。

と言いつつも、ドン・キホーテの物語とは全く離れた展開が広げられる可能性も十分あります。。というのも、原作で2度目の旅以降あんなにサンチョパンサとべったりだったのに、彼(彼女)はどこへ?愛馬ロシナンテもスニーカーになっていたので、サンチョももしかしたらリンバスの世界では人ではないのかも。
…ドンキ、吸血鬼だし。。そもそも吸血鬼伝説がどう絡んでくるのか…しかも、ドンキに「主人格」的存在が居る以上、ノーマルドンキが本当にドンキホーテなのかも微妙です。

この辺はワープ特急の時に色々考えたので割愛。↓

(ところで、サンチョはやっぱり都市では美少女なんでしょうか?サンチョ・パンサ、原作だと妻子持ちのころころした農夫なのですが、こやつがプロムンの力でどんな美少女になっているか想像するだけでワクワクしますね~())

7章で、3章の中で触れられた「仲間」(あたまおかしくなりそうな時に仲間に殴って貰って正気に戻してもらっていた!とドンキが言いながら発狂しかかったシンクレアをぶん殴っていましたね)も出てくるのでしょうか…あの時の伏線は回収されるのでしょうか、、シンクレアの活躍も気になってしまいますね~

あと、関係ないけどイシュメールの星3人格が来ますように。


さて、ドン・キホーテの呪いから解き放たれたことだし、久々にドストエフスキーでも読みますか……
……カラマーゾフ、長いな?

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