20200403 嵐の夜に
世間知らずの私でもわかるほどに,不安と焦りや怒りや悲しみ,いらだちが徐々に浸透してきている.
そういうときに考えるのは,いつも自分にできる最善のこと.
当然すぎてたまに忘れることとして,自分にできることしか自分にはできない.自分のコントロール不可能な範囲は,当然コントロールできない.定義からして自明であるが.
コントロール不可能な範囲に対してできることは,観測し,予測すること.そうして,コントロール可能な範囲を動かす(備える,準備する,企む)こと.
知ることによってできることはある.しかしそれはコントロール可能な範囲でやれることであり,それが急に広がったわけではない.
わかりきったことを言っている.
しかし,何度も言い聞かせなければならない.
パニックになっても,あるいはパニックにならないまでも浮ついたままでは自分を見失う.地に足つけたまま,やれることのうち,いまできることをやっていく.自暴自棄にならない.多少のダメージも見越したうえで,腰を据えて対応する.
大事なこととして,パニックになることは,明らかに自分にできる最善の行動ではない,そう気づくことだ.悲しむことも怒ることも.不安になることもいらだつことも.
自分に対しても他人に対しても感情を否定する必要はないが,すべてを正面から受け入れる必要もない.じっくり味わう必要もない.それにとらわれる必要もない.当然,必要以上に拒絶して,傷つける必要もない.
深呼吸して,正しいと思うことをやっていく.自分にコントロールできるのは,究極的に自分の行動と心持ちのみである.