小児の作業療法士を目指したきっかけ
12月時点で下書きに保存していたのを見つけて、続きを書いてみました。
私が、小児の作業療法士を目指したきっかけや経緯について。
高校生の時に作業療法士という職業を知り、そのための大学を探し、無事大学を卒業、国家資格取得し、障害児施設で障害のある子供たちのリハビリに5年程携わってきました。
その障害のある子供たちの作業療法を、職業として目指したきっかけを話していこうと思います。
福祉に興味をもつきっかけ
小学生の時、私の集団登校班の中に一つ年下の障がいを持った男の子がいた。「りゅうちゃん」
私はその集団登校の副班長になった時、そのりゅうちゃんに対して、きちんと歩いてということを強要してしまったことがある。
うろ覚えだか、それを見てた母から指摘された。
その時に私は障がいをもつ人との関わり方に難しさを感じたとともに、関心をもった。
それが、福祉というものに近づいた初めてのきっかけだった。
もう1つきっかけがある。
私は幼少期から左耳が聞こえない。
原因は不明だが恐らく風疹になった時に聞こえなくなったと思う。
右耳は聞こえているため、日常生活にはあまり支障はないが、人とのコミュニケーションの中で少し困るときがある。
それで私は手話に興味をもった。
それも福祉というものへ近づくきっかけだった。
小児の作業療法士という仕事に興味をもったきっかけ
元々子供は好きだった。でも私はあまり積極的ではなく、関わりたいけど関わり方が分からなかった。
だから子供との関わり方を学びたいと思っていた。
・高校時代の部活動での経験
高校時代に吹奏楽部に入っていた。
私は中学時代も吹奏楽部だったので、楽器経験があった。
高校時代の吹奏楽部は人数が少なく、私の学年は9人だった。その中で私のパートは私だけだったので、下級生教えないといけなかった。
楽器経験はあるがあまり自信がなかった私は、自分なりに楽器未経験の下級生に教えていたら、どんどん上手になっていく過程を見ることができて、とても嬉しかった。
人の成長が見れるってとても嬉しいことなんだと実感した経験だった。
元々医療職に興味があった私は、子供の成長が見れる仕事ということで、子供のリハビリに興味を持ち、手先の器用なことも得意だったので、リハビリの中でも作業療法がいいなと漠然と思った。
きっかけをくれた、支えてくれた恩師の存在
・ピアノの先生
作業療法士という仕事を教えてくれたのはピアノの先生だった。
私はピアノの先生になりたいという夢もあったが、幼少期からピアノを習っていなかった私はそこまで自信がなかった。でも音楽が好きで、音楽療法というものを知った。
音楽療法ができる職業に近いのが作業療法士かもしれない、向いてそうだよとその先生が教えてくれた。
・高校時代の担任の先生
1年生と2年生の時の担任の先生は、ベテランの先生だったけど、とても優しくて温厚で勇気づけてくれる先生だった。
全て肯定してくれ、自信がない私に自信をくれた。
離婚して父親がいない私は、父親のような安心感を感じていた。
高校の3年の間で進路は大きく変わった。
現実的なことを考えてなかった1,2年生の時は、音楽の方に行きたかった。
ピアノが大好きだったけど、小学4年生から習っていただけで、音大にいける自信もなく、金銭的にも厳しいとも思って諦めた。
それで、ピアノの先生に作業療法士の仕事を教えてもらってから、進路がそっちに向いた。
作業療法士はとても魅力があったので、「絶対に国公立大学に行って作業療法士になりたい」と思った。
国公立大学に行くことは、金銭的な面も考えて親孝行したいと思ってたから。
でも、1,2年生の時に音楽の方に向いていたので、成績は国公立大学に行くには程遠かった。
そんな時に、1,2年生の時の担任の先生は、とても親身になってくれた。
3年生になって、国公立大学を目指すクラスになり、塾にも通わず国公立大学を目指してひたすらに頑張る私を、決して「無理」という言葉は言わずに最後まで応援してくれた。
その先生の応援は、高校を卒業してからも、私を勇気づけてくれた。
大学時代、就職してから、何度思い出しただろう。
清水先生、英語の先生だった。
九州訛りで、優しく励ましたり応援してくれる。
今でも、特にしんどい時にはよく思い出す。
清水先生なら、今なんて声かけてくれるだろう。
きっと「〇〇さんなら大丈夫」って言ってくれる気がする。