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あらためてRDRAスプレッドシート/RDRAGraphを自分の環境で使えるようにする
以前、RDRAスプレッドシート(V0.99)とRDRAGraphを、自分の環境で利用する手順を備忘録としてまとめていました。
スプレッドシートの統合やRDRAZeroOneのリリースなど、大きな変更があったため、改めて記事として整理します。
今回も、前回と同様にスプレッドシートとRDRAGraphを使用し、自分の環境で図書館システムのRDRAモデルを表示するまでの手順を記録します。
以前は、RDRAスプレッドシートをダウンロードすると、図書館システムのRDRAモデルがサンプルとして含まれていましたが、現在は削除されています。
そこで、旧バージョンのデータを移行し、図書館システムを表示できるようにします。
RDRAの公式リソース
執筆時の使用バージョン(2025/2/23時点)
2.RDRA定義分析ファイル:V1.0
RDRAGraph:0.93
前提条件
Googleアカウントが必要(Googleスプレッドシートを使用するため)
手順
以前はRDRAモデルの定義ファイルと分析ファイルが別々でしたが、現在は1つに統合され、より使いやすくなりました。
1.RDRAスプレッドシートをダウンロードする
まず、RDRAツールページからRDRA定義分析ファイルを開きます。
このファイルは閲覧のみとなっているため、自分のGoogle Driveにコピーを作成します。
【Google Drive にコピーを作成する手順】
① メニューの「ファイル」から 「コピーを作成」 を選択
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② 任意のファイル名を入力し、「コピーを作成」をクリック
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2.RDRAモデルを定義する
現在のファイルにはサンプルデータが含まれていないため、旧バージョンのRDRA定義ファイルから必要なデータを移行します。
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また、RDRA定義ファイルとRDRA分析ファイルの統合以外にも、いくつかの変更点があります。
その1つとして、「情報」シートに「属性」列が追加されました。
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3.RDRAGraphに必要な値をコピーする
RDRAGraphにデータを取り込むため、「■関連データ」シートから必要な情報をコピーします。
【コピーするデータ】
①「■関連データ」シートを開く
② 列A ~ 列Dの、データが入力されている範囲(1行目から最終行まで)をコピーする
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4.RDRAGraphにデータを取り込む
まず、RDRAGraphを開きます。
上記のリンク、もしくはRDRA分析ファイルの「■関連データ」シートもしくはRDRA公式サイト - RDRAGraphツールからもアクセスできます。
【データのインポート手順】
① RDRAGraphを開くと、初期状態ではデータが空です。
② ヘッダーの「DATA」→「Import Data」を選択します。
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③「■関連データ」シートからコピーしたデータを貼り付けます。

④「取込」ボタンを押すと、RDRAモデルが表示されます。
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これで、自分の環境でRDRAスプレッドシート / RDRAGraphを利用できるようになりました。
使えるようになった後は
RDRAGraphを見ながら、RDRA定義ファイルを修正したり、新しい要素を追加したりして、RDRAモデルを充実させましょう。
また、RDRA定義ファイルの詳細な埋め方や、RDRA分析ファイルの活用方法、RDRAGraphの応用テクニックについては、公式サイトに詳しく掲載されています。
ぜひ参考にしてください。
どんどんモデルを作成して、RDRAを実践していただければと思います。