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「ソフトウェアレビュー勉強会 レビューワーク10~ソフトウェアレビューの問題点と解決策を連携させてみよう!」に参加してきました
2023年5月23日(月)に開催された「レビューワーク10~ソフトウェアレビューの問題点と解決策を連携させてみよう!」に参加してきましたので、その内容を共有します。
おことわり
今回のレポートは非公式的なものであり、自分なりに整理したものです。
「こんなこと言っているんだな~」と思ってみていただければと<(_ _)>
まとめ
「レビュー実践体系」はソフトウェアレビューのプロセスに沿って、ベストプラクティスを集めたもの
現状抱えているレビューの問題点をこの体系に当てはめることで、解決策を見つけるきっかけになる
問題点を出すときは、参加者全員が同じ認識をもてるレベルの粒度で書くこと
効果が出やすい対策を打てる
テーマ:ソフトウェアレビューの問題点と解決策を連携させてみよう!
今回は"レビュー実践体系"の全体像を把握する勉強会でした。
イベント概要
ソフトウェアレビュー勉強会その10 テーマ: ソフトウェアレビューの問題点と解決策を連携させてみよう!
みなさんのソフトウェアレビューの問題点は何ですか?
これまでいろいろな方たちにこの問いを投げかけてきましたが、軽微な指摘ばかりになる、必要なメンバーが集まらない、声の大きな人の独演会になる、必要以上に時間がかかる、、、などなど多様な問題点があがっています。 では、それぞれの問題点を解決する策はどのようなものになるでしょうか?
・問題点「軽微な指摘ばかりになる」の解決策は?
・問題点「必要なメンバーが集まらない」の解決策は?
・問題点「声の大きな人の独演会になる」の解決策は?
・問題点「必要以上に時間がかかる」の解決策は?
少なくとも、上記の4例については解決策がそれぞれ異なりそうですよね。 このように、それぞれの問題点にはそれぞれ異なる解決策が必要になります。
実はわれわれがJaSST’22東京、そしてJaSST'22Reviewでワーク提供したレビュー実践体系は、ソフトウェアレビューの主要な問題点を解消するための「解決策の集合体」になっています。
今回の勉強会では、われわれが提供しているレビュー実践体系のそれぞれの構成要素とソフトウェアレビューの問題点がどのように連携しているのかを一緒に解き明かしてみたいと思います。 この取り組みを通じて、自らのソフトウェアレビューの問題点に対する解決策を見つけたり、解決へのヒント情報を持ち帰っていただければと思います。
レビュー実践体系とは
ソフトウェアレビューの主要な問題点を解決するためのプラクティスを集めたものです。
ベーシックなレビュープロセスに合わせて、35個のプラクティスが記載されています。
主な活用方法としては、以下の2点があります。
現状抱えている問題/課題の解決策を見つける
現状のレビュープロセスの評価やふりかえり
今回は勉強会でつかっているmiroで紹介していただきました。
ブログなどでレビュー実践体系が公開されたら、リンクを共有しようと思います。
ワーク内容
今回はこのレビュー実践体系をより理解するために2つのワークを実施しました。
現状/過去に起きていたレビューの問題点をあげる
各自があげた問題点をレビュー実践体系に当てはめ、解決出来そうなプラクティスを探してみる
ワーク①:現状/過去に起きていたレビューの問題点を挙げる
参加者ごとに、現状/過去に起きていたレビューの問題点をあげました。
私があげた問題点は「レビュー指摘の質が安定しない(いっぱい検出することもあれば、見逃すこともある)」でした。
他の参加者が挙げていた問題点は以下の通りです。
レビューの属人化
レビューアの不足
レビュー対象の理解に時間がかかる
etc
どれも「分かるな~」というものが多かったです。
これらの問題点を見て、講師から以下のFB(一部抜粋)をいただきました。
問題点を挙げる際は参加者全員が同じ理解できるレベルまで具体化すること
これにより、対策が絞りやすくなり、より小さなリソースで大きな効果を得ることができる
1つの問題に見えて、複数の問題が連なっていることがある
構造図で整理し、どれが問題なのか選定するべき
このFBを受けて、私があげた問題点はぜんぜん具体化していませんでした。
また、細かく分類すると複数問題点がありそうだなと感じたので、再整理してみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1686056453826-F3rwXBWrfA.png?width=1200)
やはりいろんな問題がありそうです。
この構造図の書き方が正しいかどうかは分かりませんが、個人的には「たしかにこの問題もあったな」と納得感は持てました。
SaPIDや問題構造図の本をもう一度見直そうかな。。
ワーク②:各自があげた問題点をレビュー実践体系に当てはめ、解決出来そうなプラクティスを探してみる
このワークではレビュー実践体系をみて、最初のワークであげた問題点の解決策を探しました。
私のあげた問題点では35個のうち、16個も当てはまっていました。
当てはまった数が多かったため、もっと問題点を具体的に書けばよかったなと反省しています。。
当てはまったプラクティス(レビュー実践体系の一部抜粋)
![](https://assets.st-note.com/img/1686057094155-nJ5xe5Ond2.png?width=1200)
ワークを通しての感想
レビュー実践体系は、現場プロセスにうまくテラーリングすれば、活用できそうだと感じました。
問題点を洗い出す時の勘所は再認識できたのは、大きかったです。
今の業務でも問題点洗い出しをやっていた最中だったので、とても勉強になりました。
最後に
次回は6月26日(月)の19:00 ~ 21:00で、「SAKE Method」というレビュー手法の勉強会を開催するとのことです。
日程が合えば、参加したいと思います。