見出し画像

新刊『グレーゾーンの歩き方』本書掲載のコラムをご紹介❣vol.1

こんにちは🌈今日は天気が良くお昼はぽかぽかしていましたね😊
これから段々寒くなると思うと、少し寂しいです。皆さんは夏派ですか❓
冬派ですか❓

それはさておき。

10月11日発売🍂に向けて、着々と準備が進められている、
新刊『グレーゾーンの歩き方ー発達障がい・グレーゾーンの世界を理解する本』

◎成沢真介 著/瀧靖之 監修
「本人の生きる世界を覗いているかのような感覚」で、
発達障がい・グレーゾーンについて学べる本

2022年10月11日発売
A5
定価:本体1,650円+税
ISBN978-4-907537-41-8


まだ発売前ですが、本書の中に掲載されている著者成沢真介先生のコラムを一部ご紹介✨✨

~本人の気持ちが大切~

私が特殊学級(現在の特別支援学級)の担任をしていた時のことです。毎年、特別支援学級の連合運動会がありました。会場は市内の中学校が持ち回りで担当し、準備物は担当校と各中学校で用意します。
第1回目の事前会議に初めて出席した時に、運動会を体育館で行っていることを知りました。不思議に思った私は「どうして運動場で実施しないのですか?」と質問しました。その答えは雨天の場合の準備が大変だから、というものでした。そんなことか、と私はがっかりしました。大人の都合ではないか、そんなことなら何とでもなるだろう、そう思ったのです。
一応、クラスに戻って生徒たちの意見を聞いてみよう、それから意見を言おうと思いました。
以前、自分たちの作品が展示されている「K市障害児童生徒作品展」にクラスの生徒たちと一緒に行った時、漢字の読めるS君から「先生、ぼくら、しょうがいじなん?」と言われてショックを受けたことがありました。作品展実行委員会の席でそのことを報告し、3年後にやっと作品展の名称が変わりました。さらにその数年後には県の作品展も名称が変更になりました。そういうことがあったので、生徒たち本人に聞いてみようと思ったのです。

「運動会の場所だけど、体育館と運動場とどっちがいい?」
すると答えは意外なものでした。
「体育館のほうがいい」
「え、何で?」
「その学校の生徒に見られない方がいいから」
私は再びショックを受けました。会場校になっている中学生からどう見られるかということを気にしていたのです。自分たちの運動会を見ている中学生はどういう気持ちで見ているのか、ということまで考えていたのです。自分の浅はかさを恥じました。
どんなに相手のことを考えようとしても本人にはなれません。本人の気持ちを聞くことの大切さを痛感した出来事でした。

・・・・

ほんの一部ですが、ご紹介させていただきました。
vol.2もあるのでお楽しみに~😊

本書はグレーゾーンの世界を、まるで旅をするように楽しみながら学べるように仕上げました。
全部で10の旅のストーリーで構成しています。
旅のストーリーについては風鳴舎のHPに公開しております!

とても自信を持っておすすめ出来る本となっております。
よろしくお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?