ふらっとコンサートvol.34
ピアニスト 古田友哉さん
チェリスト 山田真吾さん
始まりはバッハ、久しぶりの生音に細胞が反応する。贅沢な時間の始まりだ。
ピアノソロ、ワーグナーのトリスタンとイゾルデから歌曲、自身の編曲?自粛期間中に色々と模索し、探求された成果はピアノの可能性を改めて感じた。
そして、チャイコフスキー、今年はロシアの作曲家に触れる機会が多かった。演歌調、確かに。冬の厳しさを耐える辛抱とより良い季節を待ち焦がれる民族の共通性。
ビオラダガンバ曲のチェロ、技巧の素晴らしさが際立って、初めて触れる不思議な世界。
名ばかりのベートーベンイヤーになってしまったと言われる、2020年。
本当にそうだろうか?簡単に手に入らないモノだから、余計に欲っし、慈しみ、手に入れて眺めたい、数少ない機会を逃すまいと思う。
ピアノとチェロのソナタ 4.5番
目まぐるしく変化する曲想の中に、ベートーベンの苦悩がみえると思うのは、浅はかだろうか?
古田氏のベートーベンソナタ全曲、せめて29〜32番を聴きたいと思う。そう遠くない未来に。
最後に無料でコンサートを開いてくださったホールに感謝。