「光る君へ」第30話感想
残暑見舞い申し上げます。
北東北住まいなので、なかなか暑中見舞いが書けない、ありです。
北東北だと、「梅雨明けしないで立秋」も割とあるのです…猛暑もつらいですが、「梅雨寒から、半袖を着られるように暑くならずに、秋雨前線の季節」の冷夏も割とつらいですよ(;´д`)
さて、「光る君へ」第30話は、「物語を語って聞かせることで宮中に居場所を得るけれども、物語故に娘から「放火」されてしまうまひろ」「伊周の呪いが効きつつある道長」の回でしたね。
前回から3年経って、まひろの家の経済状況はどうなっているのかなと思っていましたが、まひろ父は、あの後に道長息子・頼通の漢籍の師になっていたのですか。ひと安心。
頼通が、東宮時代の花山院みたいでなくて、まひろ父はやりやすいと思っているのか、それとも物足りないと思っているのか(^^;
そして、まひろは宮中の女房に和歌を教えながら、物語を語って聞かせることで、居場所を得ているようで、こちらもひと安心。
居場所って、本当に大事…序盤の代書稼業とか散楽脚本とかもですが。
そこでまひろが出会ったのは、美しく奔放な女房・あかね。
…吉高由里子さんも、女優としては決して「イモ」ではないはずなのですが、圧倒的「イモ」感が出ていて、つらかったわ。
そして、和泉式部(あかね)で思い出したのが、
「鎌倉殿の13人」で亀の前が政子に「あなた、和泉式部日記は読んだことあるの?」とマウンティングしたシーン。
…そりゃ、政子にはあの和泉式部の和歌など1ミリも刺さりませんわな(´・ω・`)
政子には、「和泉式部日記」よりも「更級日記」や、(「光る君へ」では寧子という名の「藤原道綱母」が書いた)「蜻蛉日記」の方が、より刺さったのだろうな。
…「光る君へ」感想に戻ります。
しかし、まひろは娘の父の正体故に、娘・賢子に厳しく読み書きを教え、巷の母子のように構ってあげなかった故に、賢子ちゃんが物語に「放火」するという暴挙に(゜ロ゜)
もちろん、放火は良くないことだけれども、「この紙束の物語さえなければ、母上は私に構ってくれるのに」と思う賢子ちゃんの気持ちを考えると…ね。゚(゚´Д`゚)゚。
この時間軸の少し前、都では干ばつが起こり、まひろは「渇きを癒せる果物」を探していましたが…
…ここでも「鎌倉殿~」が抜けていない私…
干ばつをしずめるために、現代の基準でも後期高齢者の安倍晴明が、道長に請われて雨乞いの祈祷に出る程だったとは( ; ゚Д゚)
(そういえば、糖尿病は「飲水の病」でしたね…(またもや「鎌倉殿~」が頭をもたげる))
そして、祈祷は成功(というか、成功するまで祈り続けた)し、京には豪快な雨が。
これが、道長の「弱味」的なものになるとは…。
一方、伊周が一条帝を亡き定子さまに縛りつけておくために(道長娘・彰子ちゃんから引き剥がすために)、プロパガンダとして広めた「美しい定子さまとサロンの記憶」エッセイ集「枕草子」は宮中の評判となり、一条帝は彰子ちゃんのことを見なくなってしまい(彰子ちゃんを「親王の養母」としか見ていない)
倫子さまの焦りもわかりますが、「中宮とのロマンティクスを楽しもうと後宮へ行ったら、いつも中宮生母が目を光らせている」のって、帝にとって相当キツくないか…?
「伊周の呪いは、女院さま・倫子さまからの信頼…と、「道長の大切なもの」を奪っている」というポストを見ましたが、そういう意味では、効いているのか(;´д`)
で、雨乞いを成功させた安倍晴明に救いを求めた道長は、「今、あなたの心のうちにいる人が、救いの鍵だ」と告げられ、まひろの元へ…
そこで!
そこで、2週後に続くのかい!!
次回予告見るに、「互いに激しく求めあう」ではなく、「互いに遠くまで来てしまったな」としみじみする感じのようですが。
ということは、まひろの後宮入りは、「道長直々のスカウト」なのか、それとも「夫がまひろのところへ行ったことを知った倫子さまが、妾の身分ですらないまひろが夫との子を産んでいた事実を知って、半ば脅迫的に後宮に入れる」のか、果たして。
そして、いよいよ「源氏物語」冒頭が誕生するようですね。
ここまで来ると、「光る君」も桐壺帝も桐壺更衣も藤壺中宮も紫上も、ひとりがモデルという訳ではなくて、「何人かを混ぜてシャッフルした」ものが、物語の登場人物になってゆく感じがしてきました。
次週は、またまた大河ドラマ放送が1回休み。
なので、次回はまたSEEDFREEDOMか何かについて書きますね。
(毎週投稿は、出来る限り続けたいので)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。