「情熱大陸」中川大志くん回感想

思うところあって、「どうする家康」第2話レビュー前に、この日放送されたTBS系「情熱大陸」中川大志くん回(第1234回)の感想を、noteにまとめます。
(日曜2315始まりはさすがにリアタイ視聴できず、録画視聴しました)

まず、構成が良かった!
最新の近影(2023/1/8に、千葉県君津の小さな湖で、コロッケパンをかじりながら、ひとりバス釣り)から始まって、au「意識高すぎ高杉くん」シリーズCM(マラソン大会練習で、大志くん演じる細杉くんが、運動苦手なガリヒョロ芸人みたいなドタバタフォームで走って、どんどん遅れてゆくやつ)→NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第36話殺陣の稽古→実際の映像(映像提供NHK)→TBS日曜劇場「オールドルーキー」撮影風景→初舞台初座長公演「歌妖曲~中川大志之丞変化~」稽古→公演期間→2022/12/25大阪での大千秋楽…と、怒涛の2022年後半がよくまとまっていました。

その合間に入った、ご飯屋さんでの話は、
・「メニューに(好物の)クリームコロッケがあるじゃん♪」と喜ぶ姿は等身大の愛嬌ある子で、
・(お造りを頼んだので出て来た)小皿を取材者さんに出してから自分の分を取り、自分の小皿にお醤油を入れてから醤油差しを相手に差し出す姿は、相手への気配りのできる子で、
・食事中に「自分の演技やパフォーマンスには自信があるけれど、ブレイクした自覚がないから、映画やドラマの数字という意味で結果を残したい(要約)」とこぼした本音(ドラマや映画スタッフの前では、絶対に言わないであろう)は、なんか切なかったです。

そこで思い出したのが、2年前の「ヒルナンデス!」で、大志くんが有岡大貴さんとドライブ二人旅をした時のシーン。
大志くんは主演映画の宣伝でゲスト登場したのですが、映画宣伝の流れで、大志くんが「(中川大志という役者は)今年売れると思うんですよー」とおどけていたら、有岡さんが「真面目なこと言うとさ、大志ってそれ(今年売れる)毎年言ってるよね(要約)」とツッコミを入れていて、ワイプの八乙女光さんも「(大志くんは)もう売れてるよ(^^;」とツッコミしていたのですが、大志くんにとっては、わりと本気の本音だったのだろうな…。

よく「人気に実力が追い付かない」は聞くけれど、大志くんは「人気と実力に作品と役が追い付かない」状態なので(なので、「鎌倉殿~」畠山重忠さまに「ようやく、作品と役が追い付いた」感があった)、いちファンとしては歯がゆくて、時々しんどくもなるのです。
ファン以上に、大志くん本人が「代表作とヒット作が追い付いてないジレンマ」を思っていたのか…。でも、表立って言わないでいるのが、らしいなぁと。

個人的に胸が熱くなった(今回のnoteを書くきっかけ)のは、「鎌倉殿~」第36話殺陣稽古の様子が見られたこと

(当時の感想文を、置いておきますね…)
まさか、2023年になって、NHKでなく民放で、あの壮絶な殴り合いの殺陣が出来るまでを見られるなんて思ってもいませんでした!
稽古の時は、Tシャツにスウェットパンツ姿なのですが、大志くんと、主演の小栗旬さん(北条義時(小四郎)役)との体格差(身長だけでなく、いわゆる「ガタイ」の面でも)が予想以上にあったのがびっくりでした。大志くんも決して小柄な方ではないのに(公称179なので、相対的に長身が多い俳優の中でも背が高い方)。

でも、役の姿で見た時は、身長差も体格差も、もちろん年齢差(大志くんは、小栗さんより16歳下)も感じなくて、役者さんってすごいなー…と思いました。
見た目は「役に入って」いない中で、殺陣の段取りやアイディア出し(手を踏んづけるとか)では「役に入った」意見もどんどん出ていて、とても貴重なものを見させていただきました。
「大志くんが「畠山は、石で殴ったりはしない」と熱弁して、小四郎を石で殴る演出をやめさせた」というのは、ネット記事で見ましたが、その一端を見られるとは…。

そして、第36話・畠山重忠の乱のロケが終わった(=大志くんクランクアップ)後の移動車での清々しい表情の大志くんの膝の痣に、激闘を演じきった役者が一回り成長した姿を感じたのでした。(先行配信の未公開シーンが、この時の移動車でビール(アサヒスーパードライ(「情熱大陸」のスポンサー))ぷしゅーしながらの話で、「重忠さまの見栄えがよくて爽やかだから気づきづらかっただけで、重忠さまも、小四郎に対して重い感情を抱いていたのね」…となりましたなぁ)

そこからの、「歌妖曲」稽古…舞台演劇の稽古の勝手が分からないなりに、分からないことはきちんと聞いてゆく姿が、眩しくて沁みました。
私は、仕事で「どうして調べないの」「(分かってないのに)どうして知ってるフリなんかするの」と怒られることが多くて、でも言われてからしか「それは調べるべきことだった」「それは知らなかった」と気づけないので、本当に…どうすればいいんだろう…。
いつも努力の方向を間違えてばかりで(いくら自分で努力しても、まわりにそう思ってもらえなければ、努力してないも同じ)、長いこと「正しい努力のしかた」を忘れてしまっている自分にとって、本当に大志くんは眩しすぎて、「私が応援なんてしてよいのだろうか、真摯に役に取り組む大志くんや、真摯に応援する方々の足を引っ張ってしまうのではないのか」と思う位なのです。

明治座初日のプレス向けインタビュー?で、共演の松井玲奈さんが「大志くんが、稽古で追い込まれてしまい、コンビニのパンしか食べてない状況が続いてたから、ナスの煮びたしを作って差し入れした」と言っていましたが、その時食べていたコンビニのパンはコロッケパンだったのだろうなぁ(*^^*)
普段惣菜パンは食べない私も、久々に食べたくなってきた…。

本番時の大志くんの楽屋暖簾は、小栗さんからいただいたもので(大志くんのインスタグラムで見ました。さりげないけれど、「小栗さんからのだ」とすぐに分かる!)、大阪の大千秋楽後にそれを下ろして丁寧にたたんで箱にしまう姿を見て、「彼は人を大事にする子だな」というのが、改めてよく分かりました。

そんな大志くんのこれからの役者人生に、素敵な役、素敵な作品が多く訪れることを、心から願っています。
代表作やヒット作を得ることで、少しでも自信をつけて欲しいし(ヒット作で調子に乗るタイプではないのでそこらへんは心配してない)、もちろん大河ドラマの主演姿も見たいし(「鎌倉殿~」畠山重忠さまきっかけで、これを堂々と言えるようになったのが嬉しい)、人としても幸せであって欲しいな。
 
しばらくは、頭の中で「情熱大陸」のテーマ(オープニングもエンディングも)がずっと鳴っているような感じで、大志くん回を反芻して生きてゆけそうです私。
大志くんもスタッフ(「情熱大陸」のスタッフもですが、「鎌倉殿~」も「オールドルーキー」も「歌妖曲」もです)も、本当にありがとうございました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

【2023/3/12追記】
遅ればせながら、楽屋暖簾製作元のインスタグラム投稿で、あの楽屋暖簾が紹介されていたのを見つけたので、貼っておきますね。

…あの楽屋暖簾、かなり上等なものなのですね…。

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