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008.【Mリーグこぼれ話】伊達朱里紗は4着回避率1位に相応しいのかという疑問は、愚問だと言いたい。
※この記事には、風茶の価値観が含まれています。
※特定の人物を貶めたり、批判するためにこの記事を書いているわけではありません。あくまでこの記事は参考程度にご覧ください。
※この記事の目的は『麻雀に限らず何らかのコンテンツを気分よく視聴し、楽しめるようにする』ことです。
以上をご理解頂いた上で、この記事をご覧いただけると幸いです。
どうも、風茶でございます。
今期のMリーグも残り2節となり、タイトル争いも熾烈になってきました。
MVPはU-NEXT Piratesの瑞原明奈選手が一歩リード。自身2度目のMVPが目の前に見えてきました。それを追うEX風林火山・勝又健志選手と瑞原選手のチームメイトである鈴木優選手、仲林圭選手は、逆転には大きめのトップが必要になりそうです。
最高得点は赤坂ドリブンズ・鈴木たろう選手でほぼ決まりか。歴代最高を更新する112800点は、なかなか突破されないでしょう。
そしてもうひとつ、Mリーグにはタイトルがあります。
4着回避率。
いかにラスを引かなかったか、その確率が判断基準となります。
ここであるデータをご覧頂きます。
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Mリーグの公式ページから拝借しました。m(_ _)m
つまりこれらの数字は今期の正式な数字となります。
ラス回避率と、その上位の各人が今期の間にとった順位がまとめられたものです(今期は麻雀格闘倶楽部の伊達選手と高宮選手、Piratesの優選手と瑞原選手が争いそうなので、この2チームの数字を引用してます)。
3着が多いKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり選手がラスを3回しか引いてないのが興味深いですね。
個人タイトル獲得のための規定20戦に満たないためタイトル争いには加わってはいないものの、BEASTJapanext・中田花奈選手も、3着が多くマイナスながらラス回避率だけでいうと上位にきています。3着の多いふたりがラス回避率は高いというのは面白いです。
さて、このタイトルは伊達選手がチームとして残り2試合を残して20戦2ラス、現時点(2024年3月28日試合前)で唯一90%をキープしています。
このまま4着回避率のタイトルを伊達選手が獲得すれば、Mリーガーになって3年で全てのタイトルを1度ずつ獲得するという快挙を成し遂げることになります。
そんな伊達選手には、少し気になる声もあるようで……
去る26日、ABEMAのコメント欄に、ひっそりとあるコメントが書き込まれました。
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丸顔天使という褒めてるのかどうかもよくわからないコメントは置いておいて……
問題はその下です。
「伊達さんは何試合出てラス回避タイトルって誇るの?」
この日は伊達選手の所属するKONAMI麻雀格闘倶楽部の対局があり、この時は高宮選手が対局に臨んでいましたが、どうやらこのコメ主は麻雀格闘倶楽部の試合があるということで、また伊達選手が出ていないことから、この「試合数少ないのにこのまま出ずに温存されてタイトルとったって言えんのか?」という意図が見えるコメントをしたのかと思います。
これに対しての個人的な答えは、
「現時点で充分に誇れるだろう」
です。
おそらくではありますが、伊達選手が他の4着回避率を争う選手に比べて試合数が少なく、相対的にラスを引くリスクも下がっているということで、出場数を規定ギリギリに抑えて(要は温存して)、個人タイトルをとるのはズルい、という考えがあるのかなと思います。
例えばプロ野球の打率とかもそうなんですが、規定数が決められていて、そこに達した選手で争われるタイトルというのは、えてしてこういう論争が起こりやすいです。
しかし、僕はこう思うわけです。
何のための規定数なんだ、と。
そもそもここまでの数字をこなせばタイトルの権利がある、というのが規定数なわけですから、そこに達した時点でタイトルに届けば胸を張っていいわけです。
ましてこれが『4着回避数』ならともかく、『4着回避率』という確率を基準にしている以上、むしろラス回避の数と登板数に対して平等性が保たれていると言っていいでしょう。
そこに対して、この人が出る回数少ないからラスの回数も少なくなるのは他の選手に対してどうなのか、という言い方は、少しいちゃもんをつけているような印象を受けます。
まして伊達選手は登板数は他に比べて少ないだけであり、別に楽してたわけではないのです。途中体調不良で1ヶ月ほど出られなかったこともあるので、多少他と比べて登板回数が減る程度なら全然ありえることでしょう。
そもそも麻雀格闘倶楽部の試合数を見れば、残り2試合を残して高宮選手、そして滝沢和典選手が25戦、佐々木寿人選手が24戦、そして伊達選手が20戦。
チームにとってレギュラー最終日である本日、仮に寿人選手と伊達選手が出場すれば、3人が25戦で1人が21戦となります。いわばかなり平等に近い、バランスのいい出場回数となるのです。たとえ上記のようにならなかったところで、対局数の差としては気になるものではないと思います。
なので、そもそも。
対局数にしても、タイトルを争う他の選手との対局数の差にしても、伊達選手のタイトル争いに関しては問題のある部分が見当たらないのです。
アンチといいますか、よく思わない人間が一定数いるのは仕方の無いことなのかもしれませんが、このコメントに関して言えば、そもそも彼女の今持っている数字を見れば、責められるレベルの状況にないことはわかるはずなのです。
相手が誰であろうと、何でも否定的にとらえれば正解、などということはないのですから、こういったコメントは軽々しく言うもんじゃないな、と思います。
冒頭でも申し上げましたが、今回の記事は、別にコメントの中にあったひとつをピックアップしてその人を貶める意図はありません。そもそも誰が言ったかもわかりませんし。
そして、今ある数字は確かなデータですし、その数の多少は事実です。
ですが、それを理由にその人物の結果に対して難癖をつけたり、認めない理由を探していたら、そのコンテンツ自体が楽しくないものになってしまいます。それはいちファンとして避けたいです。
タイトルは勲章です。
その勲章にケチがついたら、本人もファンも素直に喜べないです。
だから、こういったコメントは言った本人が思っているよりも、コンテンツの価値を下げかねない危険を孕んでいるのです。
だから我々もすべきではないと思いますし、我々を含め全てのファンが楽しめるよう、コメントひとつをとっても気をつけないといけないと思い、今回この記事をしたためました。
そうは言っても、ひとつのコメントに対して厳しい意見も述べたので、何か間違いがあったり、また気分が悪くなった方がいたりしたらごめんなさい。
ただ、Mリーグに限らず、こういったコメントはいろんな所で一定数する人がいるのも事実で、それに心を痛める人がいるのも事実ですので、もうこういうのはナシにしませんか、という思いもあり、こうして発信させていただいた次第です。
伊達選手の個人タイトル総なめ、なるでしょうか。楽しみですね。
それでは。