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ホテルの窓から眺めている

神戸。

定期的に訪れる地。

今回は、妙に早く一日目の予定が片付いた。
いつになく早めのチェックイン。
部屋の明かりも点けず、ベッドにドサリとよこたわる。
まだ外は明るい。
まもなく陽は沈んで行くだろう。
人気の感じぬホテルの部屋から、ぼんやりと窓の外を眺める。
ずいぶん前にもこんなことがあった気する。
はて、あれはいつぞやのことか。
どこぞの地だったろう。
なんだか悲しかったということだけが、記憶の糸の先にぶら下がってる。
今は、こうして音もない時間が平和なようで、不安なような。
窓の下を覗けば、きっと忙しそうに人が行き交っていることだろう。
それはいつもの自分の姿。

今朝は雪に覆われた地元の北国。
今はこうして神戸のホテル。
静かな時間に包まれながら、ボンヤリとそんな想いを巡らす。
今年は穏やかな一年になればいい。
みんなの一年が幸せが多いことを願って、窓の外に連なるビルを眺めている。

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