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【コロナ後はセルビアでワーケーションしよう】旧ユーゴ最大の都市ベオグラードのQOLの高さを体感する
海外の企業をクライアントに抱え、4年間で世界の88都市を転々と暮らしてきたJuliaです。
マガジン "リモートワーク時代到来! さあ、世界で仕事しよう!" では、私が滞在した世界の都市から毎回1都市ピックアップし、滞在方法や快適さ、現地で楽しめる観光地やアトラクション、エピソードなどを紹介しています。
10つ目の都市はセルビアの首都ベオグラードです。
セルビアの首都であるベオグラードは、旧ユーゴスラビア最大の都市でもあります。ベオグラード市内にはNATOによる空爆後など、ユーゴ紛争やコソボ紛争による戦争の傷跡が生々しく残っています。ユーゴ紛争と聞くと1990年代とわりと最近のことなので、「危ないんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、もちろん紛争は30年前に終わっておりますのでご安心を。凶悪事件の発生率は極めて低いようですし、ベオグラードは夜中も多くの人で賑わっていて、「危ない」と感じることは皆無でした。
ベオグラードでどこに滞在する?
私はベオグラードではAirbnbに滞在しました。ベオグラードのAirbnbはまるまる貸切で¥4000〜。
リビング、ベッドルーム2部屋、広いキッチンとかなりゆとりのあるアパートメント。カップルで滞在する場合はゆとりは大事ですね。
この時私がサウナにはまっていたということもあり、サウナつきのホテルにも滞在しました。ここは確か1泊¥6000〜¥7000くらい。
サウナストーブにロウリュウができるタイプのプライベートサウナ。10人くらいは座れる広さでとても快適でした。日本でサウナ貸切タイプの物件で一泊¥6000(値段は変動の可能性ありです)はなかなかないので、サウナ好きにはぜひ泊まっていただきたい。ただ、バスタブがないので肝心のととのう!はシャワーでしかできません。
もしかしたらバスタブのある物件もあるかもしれないので、サウナーはぜひ探してみてください。
ベオグラードで何が楽しめる?
セルビアと聞いたら何を思い浮かべるでしょうか?まず思い浮かぶのはスポーツ。バスケットボールやバレーボールの代表チームは常に世界トップにランクインしています。有名テニスプレイヤージョコビッチもセルビア人です。またセルビアは親日国としても知られています。2011年の東日本大震災の時の義援金の額はヨーロッパ1位だったそうです。
セルビアの公共のバスなどにはこのように日本の国旗が描かれていることがあります。これは内戦後のインフラ整備のために日本政府が寄贈したものだそう。滞在中日本人だからといって話しかけられたりすることはありませんでしたが、その前に訪れたオーストリアやスロバキアなどいわゆる東ヨーロッパではアジア人に対する塩対応を感じていたので、セルビアはその2国に比べると大分人が優しいような気がしました。ちなみに今まで日本人だからという理由で最も神対応を受けた国はトルコです。
・ベオグラード要塞
トップ写真にも使用したこの写真はベオグラード要塞。紀元前に作られたというこの要塞では大砲や戦車も見ることができます。写真のようにここでウェディングフォトを撮影するカップルも!
要塞はカレメグダン公園の中にあります。小高い丘の上にある公園からはベオグラードの街が眺望できます。
公園内には遊園地や動物園、軍事博物館もありベオグラードの観光の中心であり、市民の憩いの場所とも言えるでしょう。
・ミハイロ公通り
レストランやショップ、カフェが連なるベオグラードの中心地ミハイロ公通り。ベオグラードの目抜き通りです。
ミハイロ公通りには寿司レストランもありますよ!クロアチアの後に訪れたベオグラード。アジア食に飢えていたので着いたその日のディナーに寿司レストランを訪れました。巻き寿司が基本でしたがとても美味しかったです。
・おしゃれなアパレル雑貨をウィンドーショッピング
ベオグラード市内にはおしゃれなアパレル雑貨を扱うブティックも豊富。写真はショーウィンドーのスカートが目に止まり、計3回訪れたブティック。ユーゴスラビアの建築家によるデザインというこのスカートに一目惚れしましたが、手荷物に収まる自信がなく購入を諦めました。買わなかったことを今でも後悔しています。旅先で気に入ったものがあったら、何があっても手に入れるは教訓です。
・NATO空爆ビル
冒頭でも紹介したNATO空爆ビル。ユーゴスラビアの紛争や解体に関しては学生時代に社会科の時間などに習った記憶がありますが、いまいちピンときていませんでした。しかし現地を訪れると、そう遠くはない歴史に興味が湧きます。スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア、モンテネグロ、北マケドニアは紛争前はここベオグラードを首都とするひとつの国だったのです。
・聖サワ大聖堂
世界でも最大級の正教会と言われる聖サワ大聖堂。内部の宗教画が美しく、とても印象的でした。
・バルカン料理に舌鼓を打つ
バルカン料理とは文字通りバルカン半島に位置する国々で食べられる料理のこと。ニューバルカン料理(バルカン料理のフュージョン)は近頃ニューヨークなどでも流行っているという噂。そこでベオグラードにあるニューバルカン料理のお店IRISに足を運んでみました。
全8皿のフルコースとワインのペアリングをオーダー。とても面白かったので、動画を作ろうと思っています。サーブしてくれた女性に「ニューバルカン料理ってなに?」と聞いたら、「とにかく肉料理のことよ」と言われました(笑)。質問がざっくりすぎましたね。バルカン料理自体はロシア、トルコ、ハンガリー料理の影響を強く受けているそう。確かにお肉料理が多いことが特徴のようでした。ニューバルカンを提唱しているIRISは分子料理の要素があるバルカン料理という感じでしょうか。毎週金曜日はお店を閉め、次の月のメニューをみんなで考案しているそう。2重扉の奥に広がる心地良い空間。ベオグラード滞在の際には絶対に訪れたいレストランです。
もうひとつ美味しかったレストランをご紹介しておきます。セルビアの家庭料理を提供しているZavičaj。
ここのロールキャベツとマッシュポテトは絶品だったので、ぜひこちらのレストランにも足を運んでみてください。
・Airbnbでクッキング
セルビアは物価が安く、感覚としてはタイと同じくらいでしょうか?外食も決して高くありませんが、せっかくキッチン付きのエアビーを借りたなら、レストランで食べた料理を再現してみても良いかもしれません。セルビアには上記のIDEAのような大型スーパーもあれば、マーケットもあります。
マーケットで見つけたぶどうのピクルスは絶品でした!
ベオグラードのどこで仕事する?
ベオグラードにはコワーキングスペースもありますが、街中には電源、Wifi完備のカフェを見つけることもできます。しかもコーヒー、紅茶は1杯200円ほど。カフェは東南アジアに比べてもかなり安いので、1日に3杯くらい注文したいノマドにはありがたいところ。
写真はクライアントとのオンラインミーティング後に1杯嗜んだコスモポリタン。カクテルでしたがこれも確か300円しなかったくらい。コスパに驚きます。私が利用したカフェの地図も貼っておきますね!
ベオグラードのノマドスコアは?
ベオグラードの点数は39点!かなりいい線いってますよね?私もあまり期待なく滞在した街だったのですが、居心地がよくてついつい長居してしまいました。物価も安く、美味しいレストランも多い、日本食をはじめとするアジア料理を提供するレストランもあるし、街はコンパクトで歩きやすい。西ヨーロッパ諸国などに比べると観光地の数は少ないかもしれませんが、とにかく居心地がいい。ヨーロッパで長期のワーケーションをしたいという人にはぜひオススメしたい都市です。