個人情報流通への抵抗感がより強いのは年齢階層が高い女性
こんにちは、『未来を数字に』プロジェクトです。
前回に引き続き、自分自身の個人情報(LINEやInstagram利用時の指定10種項目)の流通への考えについての内容です。
今回は、性別、年齢区分別、居住地別などで、どのように違いがあるかを見ていきます。
最初に結果をまとめると、個人情報の項目によって多少の違いはありますが、総じて男性より女性の方が、年齢階層が高くなるほど「いかなる場合もNO」という割合も高くなりました。
(もちろん10種のうち性別や年齢階層別などで差がないものもありました。)
一方、居住地別ではあまり違いがみられませんでした。
もう少し具体的にみていきましょう。
まず性別、個人の特定につながりやすい項目ほど、女性の抵抗が大きくなっています。
最も男女差が大きかったのは、”位置情報(GPS情報など)”で、女性は過半数の方が「いかなる場合もNO」としていました。
やはり個人特定の中でもリアルな生活圏につながるイメージが強い位置情報(GPS情報など)への抵抗感は、相当大きいものがあるようです。
(前回の類似調査でも同様の傾向となっていました。)
その他では、”非公開の個人的な記録、登録情報”や”プロフィール登録内容”でも「いかなる場合もNO」の男女差が大きくなっていました。
次に年齢区分別ですが、性別とはやや異なり、”質問や問い合わせの内容”、”利用や申込み、購入の履歴”、”シェアやいいね等の履歴”などで違いがみられました。
これら項目のいずれでも、25歳未満よりも25歳以上で「いかなる場合もNO」の割合が高い傾向となっています。
以上を踏まえ、性別×年齢別での違いを確認すると、”利用環境(仕様や情報端末タイプなど)””検索(ハッシュタグ検索含む)や閲覧履歴”の2項目を除くすべての項目で違いが確認できました。
その大よその傾向としては、既述の通り、男性よりも女性の方が、年齢階層が高くなるほど「いかなる場合もNO」の割合も高くなっています。
最も差が大きかったのは”プロフィール登録内容(画像等含む)”の、女性30-34歳59.1%と、男性20-24歳32.5%で、その差は26.6%とほぼ2倍でした。
また”位置情報(GPS情報など)や移動情報”や”非公開の個人的な記録、登録情報”については、あまり年齢に関係なく、性別のみの差(もちろん女性のNOが多い)となっています。
*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 未来企画室(mirai@yano.co.jp)までお願いします。
今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。