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YouTube利用の感情価値の大きさは10代後半と30代前半で1.8倍の開き
こんにちは、『未来を数字に』プロジェクトです。
前回に引き続き、若者のYouTubeの利用価値の1種、感情価値についてのご報告です。
今回は、性別、年齢区分別、居住地別にどれくらいの違いがあるかを見ていきます。
その前に、念のために独自指標である感情価値についてざっとおさらいしておきます。
感情価値とは、YouTubeなどの財・サービスが、心の豊さへどの程度つながっているかを数値で測定した独自指標です。
20の価値観項目について、心の豊かさへの影響の大きさ、財・サービスの充足度イメージから算出しており、-1.0pt~3.0ptの間の値をとります。
この感情価値を性別、年齢区分別、居住地別などでみていくと、性別、居住地別では差がなく、年齢区分別のみ差が確認できました。
年齢区分別にどのような差がみられたかと言えば、年齢階層が低いほど、感情価値が高くなるというものです。
すなわち最も感情価値が高い年齢階層は15-19歳層、次いで20-24歳層、25-29歳層、そして最後が30-34歳層でした。
感情価値を大きさについて、最も高い15-19歳層の平均値が0.531、最も低い30-34歳層が0.294でその差は大よそ1.8倍。
YouTubeやYouTuberへの人気が高まりだした時期や、生活スタイルなどを勘案すると、これらは概ね納得できる結果ではないでしょうか。
また、一般的に若年層であるほど社会との接点は乏しく、視野も狭いものがあります。
そして、実生活における体験・経験の幅や量なども小さく、このようなコンテンツ視聴からの影響を受けやすいと考えられることからも合理的な結果と考えます。
いずれにせよ、10代ほどYouTubeへの価値を高く感じる傾向にあることは間違いなさそうです。
*本調査結果の詳細についてのお問い合わせなどは、矢野経済研究所 未来企画室(mirai@yano.co.jp)までお願いします。
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