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必要だからではない「日常を”楽しむ”ための利用」とLINEの利用状況が相関!?

こんにちは、『未来を数字に』プロジェクトです。
前回に引き続き、若者のLINE利用状況について調査した結果のご報告です。

本日は性別、年齢区分別、居住地別、いわゆる基本属性別の傾向についての内容です。

他のSNSの時と同じくハッキリと違いが出ていたのは性別と年齢区分別であり、居住地別について差は確認できないという結果となりました。

まずは性別ですが、定期利用している男性が66.1%、同女性が79.6%と、Instagram同様に男性よりも女性の割が高くなっています。

この値、Instagramほどの差(男性34.2%、女性55.6%)ではありませんが、利用主旨を踏まえると、ある意味Instagramよりもインパクトがあると思いませんか?
なぜなら、Instagramは個人による不定期、趣味利用が多いのに対し、LINEは連絡という相対的、日常での必要利用が多いと想定されるためです。

ただし、LINEによる連絡が、日常の必要な連絡ではなく、ある意味、不必要、趣味・娯楽の領域に位置付けられる内容ならば、男性<女性も理解できます。
すなわちLINE利用による連絡と言っても、必要な連絡や楽しむだけの無意味な連絡などが混在しているということが推察されるのです。

このことは、スタンプ利用、あるいは周囲の実際のLINE利用シーンを想像すると、多くの方は納得できるのではないでしょうか。

以上を踏まえることで、次の年齢区分別の集計結果も納得できるものとなります。

年齢区分別では、年齢が高くなるほど、定期利用の方の割合害が減り、反対に未利用割合が高くなっていました。
具体的には、定期的に利用している15-19歳が84.3%、20-24歳は75.2%、25-29歳66.4%、30-34歳69.6%でした。

いくら若者とはいえ、学生と社会人、あるいは10代と30代とでは、自由になる時間や、友人などとの交流時間には大きな差がでてくるため、無駄にLINEを利用することがなくなっていくということが推察されます。

いわばLINE利用は、ベーシックは必要連絡に加えて、日常を楽しむための連絡が上乗せされており、後者の状況がLINE利用の傾向と正の相関関係にあるのではないかと考えられます。

参考までに定期利用の内訳、すなわち連絡中心の利用か、それ以外中心の利用かなどについては、性別、年齢区分別とも概ね連絡中心であることに違いはありませんでした。

これをご覧の皆さんの多くも、LINEを利用されているかと思います。
このような結果について、ご自身のあるいは周囲の方のLINE利用を思い出して、「あ~、そうだろうなぁ」という印象を持たれましたでしょうか?
もしご意見などがあればコメントなどをお願いします。

*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 未来企画室までお願いします。

今春、矢野経済研究所 未来企画室は新プロジェクトを始動しました。 『未来を数字に』をコンセプトに、独自の切り口で、今はまだ数値化されていない未来の価値や潜在価値などを、あれこれ数字で表現していきます。