冒険や挑戦、社会や誰かの役に立つなどへの感じ方の違いでYouTubeへの感情価値の差が約3倍
こんにちは、『未来を数字に』プロジェクトです。
少し間があきましたが、若者のYouTube利用における価値の1種、感情価値についての最後のご報告となります。
今回は、感情価値の値が高い層と低い層を2分して、価値観項目別に、何がどう違うのかを確認しました。
(チャートでは、前者をネガティブ&ニュートラル層、後者のポジティブ&ロイヤリティ層と定義しています。)
前2回にわたって同じように説明してきましたので、感情価値についての説明は省略、心の豊かさへのつながりやすさと考えてください。
さて、感情価値の値が高いユーザーと低いユーザーを比べると、当然ながら感情価値の値には大きな差があります。
各項目の差をみると、平均3倍程度の違いが確認できました。
価値項目別の傾向、すなわちグラフの波形についても、ほぼ似たような形になっていました。
したがって、やはり感情価値の値の差は、ほぼすべての価値項目にわたって、単純に値の大きさ、すなわち心の豊さへのつながりやすさの違いにありそうです。
多少傾向の違いが確認できたのは、「冒険する、挑戦できる」「社会に貢献する、誰かの役に立つ」の項目です。
これらは感情価値の値が低いユーザーよりも高いユーザーで価値を見出す傾向にある項目と言えそうです。
(各項目ともに、ユーザー内ではなくユーザー間での傾向であることにご留意ください。)
言い換えると、割とこのあたりに価値を感じることができるユーザー層が、YouTube利用によって心が豊かになりやすいのではないでしょうか。
次回からは、これまでの価値とはまた異なる価値、YouTube利用の金銭的な価値(効用価値)についてご報告していきたいと思います。
*本調査結果の詳細についてのお問い合わせは、矢野経済研究所 未来企画室(mirai@yano.co.jp)までお願いします。