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Futures Thinkins(未来思考)関連記事:未来へのロードマップを描く『メタバース』

Futuristコミュニティに参加して、Futures Thinking(未来思考)についてSho Tさん(Sho T|note)と検討を進めています。

そして、「起こりうる可能性を洞察する」ための羅針盤として、中長期まで(例えば10~100年後程度)の「未来へのロードマップ」をいくつか例示しています。

今回は、「メタバース」の中長期的な「未来へのロードマップ」を作成してみました。

今回作成した記事です


記事の内容をざっくりとご紹介します

メタバースとは、「複数が参加する3次元の仮想世界」のことです

そして次のような未来が「メタバース」に期待されてい

メタバースに期待される未来:
・部屋にいながら、受講、ショッピング、観光、都会・田舎・別荘ぐらし
・オフィス代を支払わずに「メタオフィス」で起業、世界中の社員を雇用
・リアル世界では困難な実験(物理・化学実験、創薬、都市計画など)を仮想空間で実施
・異なる複数の性格や性別で生活
・好きな顔、服装、家具、家を現実より手軽に購入・制作
・デザイナー、ミュージシャン、芸術家など好きな職業を気軽に選択
・映画や小説のようなSF・ファンタジー世界で生活
・街中で顔を向けるだけで建物・場所・商品の情報を確認、時間シフトにより異なる季節、異なる時代の風景を鑑賞
など、リアル世界の地理や組織や物理的制約にとらわれることなく時空間を再構築して、かつては魔法としか思えなかった世界を展開する

それでは今、なぜすぐに普及していないかというと次のような課題があるためです。

メタバースの課題: 
課題① その世界を自然に感じらること
課題② 視聴デバイスが軽量であること
課題③ 魅力的なアプリが提供されること

メタバースの「起こりうる未来のロードマップ」を、大きく以下の2つの流れとしてとらえました。

flow1)現在の取り組みの延長にある未来(線形仮説)

仮説:
メタバースの課題が解決されて日常的にメタバースのアクセス頻度が増えていった結果、覚醒時間のうちメタバースを利用してい時間が84%となる未来を2070年に想定する流れ

5年後までに登場するVR・ARスマートグラス(軽量、度数自動調整)と、メタバース関連技術、ネットワークとコンピュータの高速化により10年後までにクローズド・メタバースがスマホのように浸透していきます。

50年後までには、マルチバースを自由に選択・切り替えながら生活・仕事をすることが日常となるでしょう

マルチバース:
・リアルも含む複数のメタバースで構成される世界、メタバース間でアバター、モノ、トークンを移動・交換することができ、さまざまな価値観の経済圏を形成する
・複数の社会構造(民主主義、資本主義、共産主義、封建主義)、景観(地理、時代、惑星)、物理・化学法則、目的(ゲーム、スポーツ、芸術、工芸)などのメタバースを選択利用できる

ざっくりとグラフで「メタ化率の推移」を表現してみました

メタ化率:
(覚醒時間のうちマルチバースを利用している時間の合計)/(全人口の覚醒時間の合計)

flow2)産業構造を激変する未来(非線形仮説)

仮説:
自律分散AI・自動化が進むことで財やサービスが自動的・自律的に生産・供給されて、自然環境のように必要なときにいつでも利用できる社会環境(メタ・ネイチャー ※後述)を2120年に想定する流れ

さらに、2つの変化が交差する流れとしてとらえます

flow2-1)メタ世界において「メタ・ネイチャー」が増加していく流れ
flow2-2)リアル世界において「メタ・ネイチャー」が増加していく流れ

Step1)未来ターゲットの設定

現在の動向の延長にある「未来ターゲット」を発見的に設定する
手法:アブダクション、線形推論

-自律分散AI・自動化が進むことで財やサービスが自動的・自律的に生産されるようになり、ヒトは社会環境と自然環境を区別できないメタ・ネイチャー(超自動化分散社会環境)(※6)上で生活することになるだろう

 メタ・ネイチャー(超自動化分散社会環境):
・自律分散AI・自動化が進むことで財やサービスが自動的・自律的に生産・供給されて、自然環境のように必要なときにいつでも利用できる社会環境
・サービスには、現代の国家や社会、共同体、サークルなどが提供する社会サービスを含む
・リアル世界ではベーシックインカム、地産地消、共有共同体(コモンズ)などをAI・自動化により提供する仕組みがベースとなる
参考:"豊かさと持続可能性の両立は「メタ・ネイチャー」が実現する ~NEC未来創造会議・技術分科会レポート~", 斉藤 賢爾

2039年ごろの「ヒトと区別のつかないAI」の登場をきっかけとして、そのその14年後ごろから自己増殖的に超知的AIの開発が進み、ヒトにとって自然と感じられるような仮想的なメタ・ネイチャーがメタ世界に急速に広がるでしょう。

そして、生産にかかわる限界費用がゼロに近づき、AI・自動化によって財・サービスを自律的・自動的に生産・供給する社会環境が構築されて、メタ・ネイチャーをリアルと仮想の区別なくシームレスに利用できるようになるでしょう。

ざっくりとメタ・ネイチャーの浸透率としてグラフで表現しました

ヒトへのメタ・ネイチャー浸透率:
 (メタ・ネイチャー:超自動化分散社会環境)/(社会環境)

スマートシティ、スマートファーム、スマートファクトリなどにおけるAI・自動化の取り組みは、超知性AIの広がりとともに財・サービスの費用をゼロに近づけて、地産地消で自動供給する仕組みをつくり、ヒトはリアル世界とメタ世界の区別なくメタ・ネイチャー(超自動化分散社会環境)から自由に財・サービスを入手できるようになるでしょう。

Futures Thinkins(未来思考)の検討結果については、今後本文の「未来編」へ組み込んでいく予定です。

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