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フューチャーリテラシー :「可能性の未来」を読み解くために

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本マガジンでは、2022/12/12に出版した、『フューチャーリテラシー Futures Literacy :過去から未来へ,「可能性の未来」を読み解くために』についての情報を掲…
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#発想法

書籍『フューチャーリテラシー 』関連情報リスト

Futures Literacy :過去から未来へ,「可能性の未来」を読み解くために 本マガジンは、2022年12月12日に出版を契機にリスタートいたしました。 書籍『フューチャーリテラシー Futures Literacy 過去から未来へ,「可能性の未来」を読み解くために』に関連する情報を掲載していきます。 【記事】1)『フューチャーリテラシー』出版記念トークイベント開催(12/20) 【読書のポイント】1月)宇宙・生命・脳の進化に見る、ネットワーク連鎖の入れ子構造

未来を読み解くための「アイデア・プロセッシング」編:ダイジェスト

●準備 まずは、アイデア・プロセッシングの準備運動。 推論、類推のおさらい。アブダクション(仮説推論)とか知らない方はざっと目を通してね。 ●仮説推論と類推で紡ぐ「未来の物語」 ・仮説推論という考え方 ・未来を読み解くためのアブダクション(仮説推論) ・未来を読み解くための「類推」 ●未来を読み解くためのモデル ここからは、本書オリジナルのモデルを使って、未来を読み解くというお話し。前編のエッセンスをモデルにして、今足りないものを発見するために使う。 1)「ミクロ・マ

未来を読み解くための「革新的変化」モデル

産業革命など、ヒトの生活を根底から変える事象には共通のパターンがある。「革新的な変化の前兆」をモデル化して、ざっくりと捉えて未来を読み解く参考にしようというお話し。 ●「革新的変化」モデル 〇「革新的変化」モデルの視点 〇「革新的な変化」モデルの問い ●サンプル:「産業革命」を読み解く「革新的変化」モデルを使って、「産業革命」の過去、現在、未来を読み解いてみる。 詳細はこちら ○何が【巨大な壁】となっているのか そして、【革新的な変化】は「土地の限界」の壁を打ち壊

「ミクロ・マクロ・ネットワーク」モデル

 まず、「部分」があり、それらが相互に作用しあって「全体」の情報が作られ、それが再び「部分」に影響をあたえる。部分と全体との創発的な関係を通じて自在に変化しつつ、全体の秩序を形成してゆく。  今回は、「未来を読み解く」ために、筆者が使っている思考モデルである、「ミクロ・マクロ・ネットワーク」モデルを解説する。モデルの使い方については、別章にて紹介する。 ●「ミクロ・マクロ・ネットワーク」モデルの概要◯構成要素とネットワーク特性 「ミクロ・マクロ・ネットワーク」は、未来の物

【閑話】今ここにあるSF世界:M氏の休日(2021年)

 ヒトは変化をすぐに自然なものとして受け入れ、適応し、その存在をあたりまえのものとして認知する。数十年前にはありえなかった「今ここにあるSF世界」をあらためて体験してみよう。 ●目覚め 「朝だよ、おきて~」 休日の朝、スマホの声で目覚める。自動でシャッターが開いた窓から明かりがもれている。今朝は気持ちのいい晴れだ。 布団でまどろみ、服を着ている間に、スケジュールとニュースを、アシスタントに聞く。 ●体操と散歩アシスタントにラジオ体操を流してもらい軽い準備運動をして、そ

1994年から描く未来:曖昧な要望に応える通信サービスアシスタント(1994年)

第三章 1990年から描く未来  本章では「ミクロ・マクロ・ネットワーク」モデルとアイデア・プロセッシングのサンプルとして、1990年代に読み解いた未来(現代ではあたりまえとなったサービス・コンセプト)を例として紹介する。  今あるコミュニケーション、ネットワークをベースとして次のメタ・コミュニケーション、メタ・ネットワークを問い続けることにより、次の時代のサービスに気づくことができる。 3.2 アイデアとプロトタイプで描くもの  本節では、商品化にいたらなかったアイデアや

1992年から描く未来:社会変化に適応するバーチャル・オフィス/コ・ワーキング

------------------------------------------------------ 社会変化に適応するバーチャル・オフィス/コ・ワーキング ●背景: 携帯電話の人口普及率が1.4%[1]、日本で初めてインターネット・サービス・プロバイダがサービスを開始した1992年。インターネットの利用は大学や研究機関がほとんどで、静止画を扱うにも四苦八苦していた時代。 ●お題:   ⇒到達フェーズ:社内資料  オフィス研究を行っていたチームメンバーの各研究を統

日本最初期のレコメンデーション・エンジンを実現するまでの経緯(1995年)

第三章 1990年から観た未来 3.1 商品として具体化したもの ・パーソナル通信アシスタント: CardTerm with Mackun(1988年) ・気づきのあるネットワーク・サービス:AwarenessNet(1995年)  本章では「ミクロ・マクロ・ネットワーク」モデルとアイデア・プロセッシング活用方法のサンプルとして、1990年代に読み解いた未来(現代ではあたりまえとなったサービス・コンセプト)を例として紹介する。  今あるコミュニケーション、ネットワークをベ

パーソナル通信アシスタントを実現するまでの経緯: CardTerm with Mackun(1988年)

第三章 1990年から観た未来 3.1 商品として具体化したもの ・パーソナル通信アシスタント: CardTerm with Mackun(1988年) ・気づきのあるネットワーク・サービス:AwarenessNet(1995年)  本章では「ミクロ・マクロ・ネットワーク」モデルとアイデア・プロセッシング活用方法のサンプルとして、1990年代に読み解いた未来(現代ではあたりまえとなったサービス・コンセプト)を例として紹介する。  今あるコミュニケーション、ネットワークをベ

【閑話】アイデア・プロセッシングのためのツール

筆者が使っているツールを中心に、アイデア・プロセッシングのためのツールを紹介します。  アイデア発想本などの多くは、今でも「紙のカード」や「紙の手帳」を利用する方法を推奨しています。紙に手で書くメリットも捨てがたいのですが、自分の書いたノートでも大量に情報を蓄積すれば他人のものとなり、どう工夫してみても「紙のメディア」では探し出すのに限界がある。そこで、「全文検索」ができるノートツールを中心にツールを組み立てることになります。         アイデア・プロセッシング環境

アイデアを紡ぐアイデア・プロセッシング: シナリオ・物語編集

------------------------------------- アイデア・プロセッシング: -------------------------------------- Step1: 課題抽出・課題設定 Step2: 情報散策 ・情報散策 ・本の散策 ・本に意見を求める読書 Step3: グループ編集:情報の素材化、分類と階層化 Step4: シナリオ・物語編集 アイデア・プロセッシング用語解説: ・情報素材: 段落などのを単位とする文章で文節、区分けしたテキス

アイデアを紡ぐアイデアプロセッシング:本に意見を求める読書

------------------------------------- アイデア・プロセッシング: -------------------------------------- Step1: 課題抽出・課題設定 Step2: 情報散策 ・情報散策 ・本の散策 ⇒本に意見を求める読書 Step3: グループ編集:情報の素材化、分類と階層化 Step4: シナリオ・物語編集 --------------------------------------  未来を読み解くとき、

アイデアを紡ぐアイデア・プロセッシング:本の散策、本の探し方

------------------------------------- アイデア・プロセッシング: -------------------------------------- Step1: 課題抽出・課題設定 Step2: 情報散策 ・情報散策 ・本の散策 ・本に意見を求める読書 Step3: グループ編集:情報の素材化、分類と階層化 Step4: シナリオ・物語編集 --------------------------------------  未来を読み解くとき、

アイデアを紡ぐアイデア・プロセッシング:課題抽出と情報散策

 ここから、5回にわたって、アイデア・プロセッシング実施方法について解説する。 アイデア・プロセッシング: Step1: 課題抽出・課題設定 Step2: 情報散策 ・情報散策 ・本の散策 ・本に意見を求める読書 Step3: グループ編集、離合集散、分類と階層化 Step4: シナリオ・物語編集 アイデア・プロセッシング用語解説: ・ノート: ノートツール ・ページ: ノートツール上のページ、分類の単位 ・階層構造: アウトライン構造、分類を階層的に表示 ・情報素材: