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エヌビディア: TDコーウェン・ヘルスケア会議

 エヌビディアのヘルスケア分野でのAI活用について、エヌビディアのヘルスケア部門バイスプレジデント、キンバリー・パウエル氏がヘルスケア・カンファレンスで話しています。ヘルスケア非常の拡大や手術での活用例、創薬分野における活用例について話しています。
ヘルスケアは今後数年で最大のテクノロジー産業になるでしょう。」

 手術へのAIの応用について、以下のように述べています。
「エヌビディア Holoscanと呼ばれるリアルタイムAIを可能にする完全なフルスタック・コンピューティング・プラットフォームですが、これは、文字通りミリ秒単位の画像情報を取得し、その上にAIを重ね合わせることで、臨床医がリアルタイムでそのデータと対話できるようにする機能です。この機能の多くは、自動運転車産業から活用されています。自動運転車と手術ロボットは、仕事内容やタスク、必要なコンピューティング・プラットフォームが非常によく似ています。
創薬分野での応用例については以下のように述べています。
「ライフサイエンス業界はデジタルバイオロジーの瞬間を創り出しました。CRISPR技術、クライオ電子顕微鏡、次世代シーケンシング、空間ゲノミクス、これらすべてが生物学の巨大なデータセットを作り出しました。GPTは、大量のデータから学習し、コンピュータ内でデータを表現する能力のことです。GPTと3つ目の要素は、AIスーパーコンピュータです。このスーパーコンピュータによって、デジタル生物学的情報、生成的事前訓練変換の手法、そしてその情報をコンピュータやスーパーコンピュータで表現し、新しいモデルを訓練することができます。DNAの文字列は英語と同じですが、30億文字で4文字、アミノ酸配列は20文字、化学SMILES文字列はまた別の文字列です。つまり、コンピュータの中で薬の言語を表現できるようになったのです。コンピュータ支援創薬の次世代が目の前に迫っています。

エヌビディアは、生成AIだけではなく、自動運転、ヘルスケア分野のおける手術支援、創薬と幅広い産業において、無くてはならないソリューションを提供するスーパーAI企業となりつつあります。
来るGPUテック・カンファレンス(2週間後)では、また驚かされる発表があるかもしれない。非常に楽しみです。はたして、AMDやインテルがAI用チップでエヌビディアのような総合ソリューションを提供できるのか?という疑問もわいてきました。

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