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金と米国の実質金利の関係
金価格と米実質金利の間には強い逆相関性があり、特に米実質金利がマイナス圏へ突入する過程で金は最も上昇してきました。COVID-19の影響もあり、安全資産として注目を集めるだけでなく、債券市場との相関から見ても、金の市場にはこれまでにないほどの上昇圧力が生じています。
合理的な投資判断においては理論上、金利と金には従来から関係があるとされています。金はもともと通貨としての役割も有しています。ドルを長期間保有した際の保有利回り(実質金利)と金を保有することの価値が市場では均衡がとれているという解釈になります。資産保全効果がある資産であるものの利息を生まないと認識されており、他の資産が収益を生んでいることに比べ、金には保有コストがかかります。金を保有することについてはメリットデメリットがあるものの、投資家は金の魅力度を他の資産で得られる収益によって相対的に測っているわけです。結果として、金と実質金利の関係は通常、米国の投資市場と連動しています。

グラフ:金価格とアメリカの実質金利推移2003~2020

米実質長期金利と金2003

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