アマゾン、AWSの好調で第1四半期の予想を上回る、売上高ガイダンスは期待外れ
アマゾン(AMZN)の株価は、同社のアマゾン・ウェブ・サービス部門を含む第1四半期決算が予想を上回ったことを受け、時間外取引で上昇した。しかし、第2四半期の売上高ガイダンスが予想を60億ドルも下回ったため、株価上昇は抑制されている。
eコマースとクラウドコンピューティングの巨大企業は、予想を15セント上回る1株当たり0.98ドルの利益を得発表した。総売上高は予想の1,425億5,000万ドルに対し、13%増の1,433億ドルだった。営業利益は前年比218%増の153億ドルで、営業利益率は予想の7.63%に対して10.7%だった。
フリー・キャッシュフローは、2023年3月31日に終了した12ヵ月間で33億ドルの流出に対し、501億ドルの流入に改善した。設備ファイナンス・リースと元本返済を差し引いたフリー・キャッシュフローは、450億ドルの流出に対して488億ドルの流入に改善した。
主要事業であるAWS事業の売上高は、予想の14.7%増に対して17%増の250億ドルだった。
アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は、「AWSの年間売上高が1,000億ドルに達し、AWSの成長率が再び加速している。」と述べた。同社は、サウジアラビアとメキシコでインフラリージョンを立ち上げる計画、ミシシッピ州に2つのデータセンターコンプレックスを建設するための100億ドルの投資計画、アトランタ、シカゴ、ヒューストンでの新しいAWSローカルゾーンの一般提供開始など、AWSのインフラフットプリントを拡大する計画である。
オンラインストアの売上は7%増加し、実店舗の売上は6%増加した。サードパーティセラーの売上は16%増、広告売上は店舗とプライムビデオ事業の成長により24%増となった。サブスクリプション・サービスの売上は11%増加した。
北米セグメントの売上高は12%増の863億ドル、海外セグメントの売上高は10%増の319億ドルだった。為替の影響を除くと、海外売上高は11%増だった。
アマゾン(AMZN)の第2四半期の売上高は、予想の1,510億ドルを下回る1,440億ドルから1,490億ドルになると予想している。第2四半期の売上高には、為替による不利な影響(~60bp)が織り込まれている。営業利益は2023年第2四半期の77億ドルから100億~140億ドルに増加する見込みだ。
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