米ETF、11月は記録的資金流入 11月26日(木)時点
11月の米国上場ETFに流入した資金は、史上最大の月に近づいています。
11月26日木曜日に終了する週には、170億ドルを超えるETFの流入が登録され、月の合計は800億ドルを超え、900億ドルが現実的な可能性を秘めています。そして今年の合計は現在4300億ドルを超えており、2017年の年間記録である4750億ドルまで迫っています。
市場のボラティリティ、ジョー・バイデンの大統領選出、COVID-19の世界的な感染急増、同時にワクチンが数週間先には提供されそうだという発表を含む過去数週間の激しい動きにもかかわらず、米国株式に投資家は78億ドル多額の投資を続けています。Vanguard Total Stock Market ETF(VTI)が数十億の資金流入と最も高い需要を示し、そのうち11億ドルが新規投資家からの流入だったようで。トップ10のなかに、iシェアーズコアMSCI日本ETF(EWJ)が7.23億ドルの流入があり第7位にランクしていました。
皮肉なことに、SPDR S&P 500 ETFトラスト(SPY)は、27億ドルで流出を主導しました。 3,230億ドルのこのファンドは、流動性が高いため、通常、ボラティリティの高い市場での取引ツールとして使用されています。これはその一例かもしれません。他の大規模な広範な投資対象を持つ株式ファンドは、トップの流出リストに入りませんでした。
債券ETFへの資金流出入はまちまち
年間のほとんどで、米国債券ETFの需要は、米国株式を2対1の差で上回っていました。しかし、過去数週間、債券利回りが上昇し、価格が下落したため、投資家は米国株をより好むようになりました。これまでのところ、米国の債券ETFは、米国株式の1,420億ドルと比較して、1,700億ドルを超える新規資産流入しています。
米国の社債ETFが上位の流入に含まれ、iシェアーズコア米国総合債券ETF(AGG)は10億ドル以上、iシェアーズ1-5年投資適格社債ETF(IGSB)は8億ドル、iシェアーズBOXX米ドル社債ETF(LQD)は7億3800万ドルを集めました。
一方流出側では、iシェアーズ7-10年国債ETF(IEF)は19億ドル、iシェアーズショートトレジャリーボンドETF(SHV)とiシェアーズ20年超国債ETF(TLT)はそれぞれ4億8700万ドル、3億3400万ドルの流出でした。
ゴールド&シルバーは流出
コモディティは純流出を記録する唯一の資産クラスであり、19億5000万ドル流出しました。その部分はSPDRゴールド・トラスト(GLD)とiシェアーズ・シルバー・トラスト(SLV)からでそれぞれ14億ドルと4億7800万ドルでした。金と銀の価格は、債券金利の上昇に直面して下落しています。
今週の流入と流出のリストは、以下の通り。
今週の流入トップ10
今週の流出トップ10
今週の資産別ETFへの資金流出入
2020年年初来の資産別ETFへの資金流出入
年初来の最もパフォーマンスが良かったETF
出所:表はすべてetf.comより
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