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CFTC先物・オプション込み 2024年5月21日時点  商品(エネルギー、金属、農産物) 投資家別ポジション シカゴ・NY

WTI原油先物
オープンインタレストが減少しています
。マネイジドマネーのロングは微増、ショートは大きく減少しました。ロングはショートの4.4倍持っています(それでも1ヵ月前の約7倍から大きく減りました)。生産者のロングは減り、ショートは増えました。それでも、ロングが多いのがちょっと違和感があります(まだネットでロングで増加傾向です)。生産者はまだ強気で見ているのかもしれません。スワップ(大手メジャー含む)はネットショートです(ショートカバーしています)。スワップのショートはロングの9.1倍持っています。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
マネイジドマネー    0.789
生産者・商業      -0.054
スワップ       -0.794
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   -0.120
生産者・商業     0.622
スワップ       -0.79

RBOBガソリン先物
マネイジドマネーのショートは若干減り、ロングは変化なし。スワップのロングは微増、ショートは減りました。マネイジドマネーのネットロングは変化なし。ロングはショートの2.8倍です。生産者のショートはロングの1.8倍持っています。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
マネイジドマネー   0.102
生産者・商業      0.079
スワップ       0.579
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.237
生産者・商業     0.604
スワップ      -0.390

天然ガス先物

オープンインタレストが減りました。ヘッジファンドはショートを減らしました。ショートカバーしています。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
マネイジドマネー    0.158
生産者・商業      0.360
スワップ       -0.365
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.136
生産者・商業     -0.357
スワップ       0.321

金(Gold)NY先物
オープンインタレストは増え続けています。ヘッジファンドはロングを増やし、ショートは微減。
ショート建玉の9.0倍ロングを持っています。生産者はショートをロングの1.7倍持っています。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
マネイジドマネー   0.879
生産者・商業     -0.521
スワップ      -0.735
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   -0.221
生産者・商業     0.498
スワップ      -0.165

銀先物

銅NY先物
オープンインタレストは増加しています。マネイジドマネーのロングは微減、ショートも減少しました。ネット・ロングは増えています。マネイジドマネーが価格を釣り上げている構図が明らかです。ロングはショートの2.2倍まで増えてきました。
久しぶりに$4.5を超えています。生産者のロングは微増、ショートは大きく増えています。価格が上がれば、生産者は先渡しで売り建てて、販売価格をヘッジします。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
マネイジドマネー   0.501
生産者・商業     -0.753
スワップ       0.184
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.442
生産者・商業     -0.494
スワップ      0.035

アルミニウム先物

トウモロコシ シカゴ先物
オープンインタレストは増えました。マネイジドマネーはショートに傾いています(ショートはロングの1.6倍)。生産者のネットショートは減りました。

トウモロコシはバイオ燃料の原料にもなるので、再生可能エネルギーを占ううえでの先行指標としても使うことがあります。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
マネイジドマネー    0.941
生産者・商業     -0.941
スワップ       0.533
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー    0.684
生産者・商業     -0.613
スワップ       0.700

大豆先物
マネイジドマネーのロングは増え、ショートは減りました
。生産者のショ-トが大きく増えました。生産者はネットでロングからショートに替わりました。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
マネイジドマネー  0.874
生産者・商業     -0.907
スワップ      -0.301
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.626
生産者・商業     -0.402
スワップ      -0.261

小麦 シカゴ先物

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
マネイジドマネー  0.855
生産者・商業    -0.869
スワップ     -0.169
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.132
生産者・商業     -0.171
スワップ       -0.079

木材 シカゴ先物
オープンインタレストはほぼ変わらず。マネイジドマネーがロングを減らしほぼありません。
マネイジドマネーのショート量はロングの46倍にまで増えています。生産者のショートは減りました。

木材価格は、住宅市場と密接に影響しあっています。住宅ブームの際には、日々の需給を最も早く反映することから、住宅市場の先行指数として注目しています。

過去2年間の価格との相関係数(2024年4月2日まで)
マネイジドマネー   0.358
生産者・商業     -0.286
スワップ      -0.206
過去5年間の相関係数
マネイジドマネー   0.288
生産者・商業     -0.122
スワップ      -0.432

投資家種別
生産・商業業者(採掘・生産会社)

1次産品を採掘、生産、加工、流通に従事し、その商品を商業的に営んでいる参加者です。先物市場を利用して事業活動に伴う価格変動リスクをヘッジしています。一般的には、将来の価格を確定するために先物市場では売建てること(ショート・ポジション)が多くなり、5年先、6年先までも売り建てることが多いです。売建てていることから、差金決済やロール・オーバーしなくても最終的には現物をデリバリーすることが可能です。
スワップ・ディーラー(金融機関、一部流通業者、ディーラー)
スワップ・ディーラーとは、自らをスワップのディーラーと称する者、スワップでマーケット・メーク(make a market)をする者、自己勘定のために通常業務過程でスワップ契約を定期的に締結する者、取引においてスワッ プのトレーダーもしくはマーケット・メーカーとして一般に認識されるような業務を行う者を指します。また、主要スワップ参加者とは、主要なスワップのカテゴリーで相当規模のポジションを保有して いる者(商業的リスクをヘッジもしくはそれを軽減する目的で保有しているポジションを除く)、相当規模のポジションを保有し、高いレバレッジを利かせ、かつ、連邦金融監督機関の自己資本賦課の対象となっていない金融機関、米国金融システムに深刻な悪影響を及ぼし得る相当規模のカウンターパーティ・エクスポージャーを生み出す顕著なスワップ・ポジションの保有者を指します。顧客には、ヘッジ・ファンドなども含まれます。米欧の大手金融機関(GS、JP Morgan、バークレイ銀行など)もこのカテゴリーに属しますが、一部の銀行は貴金属以外のトレーディング業務を縮小、撤退しています。BP Energy Company と Shell Trading Risk Management LLC はスワップ・ディーラーとして登録しています。
マネイジド・マネー(CTA、投資顧問会社)
トレーディングアドバイザー(CTA)や 登録された商品プールオペレーター(CPO)、ETF/ ETN 業者。 CFTC に登録していない未登録ファンド。ETF/ ETN の業者は価格変動にリンクする金融商品を運営しているため、多くは買建てのロング・ポジションを継続しています。ETFの場合直近の限月を多く保有する傾向があります。ETFごとに価格の決め方(ポジションの取り方)は異なります。現物をデリバーされてもその商品の保管施設や流通網を持っていないので、差金決済もしくは、期先の限月へロール・オーバーしていきます。

※当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的としてFuture Researchが作成した資料です。投資勧誘を目的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当方の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資に関する決定は、ご自身で判断なさるようお願いいたします。

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