ぽんきち
京都のデザイン学生による一年間の卒業研究の記録。 とにかく投稿、ドキュメンテーション。
およそ二時間程度のワークショップを、二分半程度の映像にまとめました。
前編はこちらからご確認ください。 それでは、よろしくお願いします。 自分自身の変化リサーチを通している間に、自分自身の森の見え方が変化していることに気がつきました。 これは先輩に言語化を助けて貰う前から、自分で感じてきたことでした。 これを何とか他人にも共有できないかというところで、ワークショップ設計をすることに至りました。 ただ、何によって森が近しい存在になってきたんだろう。というところの言語化は先輩との対話で出していきました。 それらを言語化していったものにつ
私がワークショップ提案に至るまでの経緯を一言でまとめると、 私自身、身近な森の面白さを知ってからは、近づくことが増えていることに気がつき、これを自分と同じように、森が近しい存在ではない人に、共有できないか ということでした。 しかし、ワークショップを行なうに当り、その目的や、参加者にどうなって欲しいかが上手く言語化できておらず、ワークショップ設計が難航していました。 ワークショップを行なうにあたり、ワークショップの目的は何なのか。参加者にどうなって欲しいのか。 などを
今回は、私が最終提案に至るまでに行ってきた、これら探索的なプロトタイピングやリサーチ(ここでは、まとめてリサーチとくくっています)として、大きく四つ、紹介していきたいと思います。 よろしくお願いします。 リサーチ概要1.フィールドワーク 中山間地域や街に近い森へのフィールドワークを継続していました。 中山間地域の森としては、具体的には、京都市右京区京北地域に足を運んでいました。頻繁に通えていたわけではありませんが、初めて訪れた2021年の夏から、幾度と同じ森に行きまし
今回は、参加者のフィードバックを含めたワークショップの振り返りを行っていきます。ワークショップの概要については、前回の記事をご覧ください。 今回は、ワークショップの考察として大きく三つ、 そして最後に、付加的に考えられる価値について触れたいと思います。 よろしくお願いします。 考察1.見え方の広がり ・身近な森の解像度が上がり小さなものに関する発見 ・状態や視覚以外の感覚に関する発見/気づき ・発見したものやことから注目する対象やことが決まり、新たな見方が生まれること
ワークショップ概要身近な森? ここでいう身近な森は、主に都市に住む人の身近に存在する、ちょっとした植え込みなどの、森という言葉からすると比較的小さい場。と考えることにしました。 厳密に定義するのは難しいのですが、都市の身の回りに存在するかなり広範なものが対象になると考えています。 目的 森が離れた存在である人にとって、森が近しい存在になるための第一歩として、身近な森を近しい存在にすること としました。 工程 ワークショップの流れはこのようになっています。 こちらに
後期が始まり、もう一か月が経ち、卒業研究最終発表会まで残り3か月を切りました。私はここにきてようやく、研究の最終成果物を決めました。 そのことについてと、残り三か月の目標について記していけたらなと思います。 研究テーマの具体化私はここまで行ってきた前期のプロトタイピング、夏のプロトタイピングや思考を整理し、最終発表に向けて、研究テーマを具体化しました。 私はこれまで、 「つくることを通して、人と森との関係を生む」というテーマで考えてきましたが、 「人と森との関係を生む」を
毎度そんな気もしますが、夏休みって一瞬ですね。。 およそ二か月ある大学生最後の夏休みが終わりました。 振り返ると今年の夏休みは、大学生の夏休みで一番自由にできた気がします。 また、これは前期からでもありますが、卒業研究ってこんなに大変だったんだと身に染みて感じてきた期間でもありました。高校の同級生と久しぶりに会ったときも、自分のやっている研究を上手く説明できませんでした。 来年初めに控えた卒業研究発表会や、その後に予定されている卒業研究の外部向け展覧会で、自分が今年やって
中間発表から始まった8月 8月は卒業研究の中間発表から始まりました。人生で初めて研究というものを始めた、この前期は早かったです。 中間発表を終えたときに書いた記事がこちらです。 中間発表を終えた時点で、自分は何を最終成果物とするのだと、もやもやとしていました。 その後、すぐにやってきたお盆の時期は、気分転換も兼ねて 読書 をすることに。 前期の間に入手はしていたものの読み切れていない本を集中的に読みました。7月に読んだ本も含め、今年の夏に読んだ本について、こちらの記
グリーンウッドワークについて 詳しく知りたい方は、こちらの本と私がまとめた以下のサイト集が参考になるかと思います。他に情報をご存じの方がいれば、是非お気軽にコメントを頂けると嬉しいです。 それでは、本題に入りましょう。 私が今回、 グリーンウッドワークを通して考えたかったこと それは、 研究のテーマとして掲げている、 「つくることを通して、森と関係を生むということについて」です。 そのための一つのプロトタイピングとして、私がこの研究テーマに決定した一因でもあったグ
Mark Frauenfelder「Made by Hand」 七月に読んだ。著者が体験したことが展開されている。一週間をかけずに読み終えた。今まであまり本を読んでこなかった私からするとかなり早く読み終えたと感じている。それだけ楽しく読み進められた。 ティム・インゴルド「メイキング」 八月に読み切った。手に入れたのは春であったが、中々読み進められず、夏休みに気合いを入れて読んだ次第である。普段本を読まないからか、難しく感じることも多かったが、つくるということを研究に取り
私は今回の中間発表において、上のようなポスターを作成しました。 前期の振り返り ここで改めて、2022年度の前期に私が何をやってきたのかをまとめていこうと思います。それぞれについては以前記事にしているので、気になった方がいれば是非そちらを参照して下さい。 私が今期何をしていたかを振り返ると、ぐるぐると考えることが多かったなと思います。そして何か進んだときは、とりあえず何かつくってみたときではないかと思っています。 考えることは勿論大事であると思いますし、そのお陰で取り
ワークショップの目的 森での見方を意識的に変えたことから感じたことを他者にも共有する手段、また他者はどう感じるかを確かめる手段として、見るツールをつくるWSを企画立案、実施した。 ワークショップの参加者には、木や森を見るための道具をつくって貰った。もっとこうしたい、こうすればいいなど試行錯誤をしながら製作物を自ら使用することで、より主体的に木や森に近づくのではないかという仮説の基、行なった。 持っていったもの 以前私がプロトタイプした視界を狭めるツール、ハサミ、カッタ
観察するためのツールをプロトタイプして近くの森のようなところへ行ってきました。 お気に入りを見つけて、この箱の中に入れてみて観察しました。 拾った時には気づきもしなかった、小さな虫がついていたり、枝の形が細かく見れたりしました。 また境界があるからか、直接見るより近くでみることができたと思います。 子供は元から近くで見るのかも知れないとも思いました。 ものがあると見るきっかけにはなるのではと思いました。
こんにちは。 今回は研究の進捗として行なったプロトタイピングしたものと、それを使用した様子を記録しようと思います。 視界を狭めるツール プロトタイプとして視界を狭めるツールを作成し、それを持ち近所の森のような場所へ行き検証しました。 今回の一番の発見 (今回で言うと覗くための)穴が空いている板でも、板一枚挟むだけで想像以上に対象に近づけると言うことです。 心理的に自然物との境界ができるからか、普通に手に取って対象を観察よりも顔を近づけて観察できることが分かりました。